== 出雲の神話と伝承 ==
1.'''大国主命神話''''
記紀神話では、大国主命が少名毘古那神(すくなびこなのかみ)と組んで、国造りを行った、とある。
こちらでも、大国主命と少名毘古那神が水稲耕作を人々に教えたかどうかは定かではない。彼らが医薬神としての性質を持つのは'''神農'''との類似点であり、神農神話の影響が示唆される。逆に考えれば、神農神話には、神農を助けてくれる「'''小さな鳥神'''」は登場しないので、これは元々存在していたものが神農神話では削除されてしまったものか、それとも大国主神話に新たに付け加えられたものなのか、という点は興味深く感じる。
2.'''乙子狭姫''''
乙子狭姫(おとごさひめ)は島根県石見地方の伝説に登場する女神。単に狭姫とも。母神は古事記に登場するオオゲツヒメ。粗筋は以下の通り。