小さ子

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小さ子(ちいさご)あるいは小さ子信仰(ちいさごしんこう)とは、辞書的には

日本の神話や伝説で、背の低い神や人を「小さ子」と呼び、何らかのかたちで福をもたらすとする信仰。少彦名神・一寸法師・座敷童などの類。(ちいさごしんこう 【小さ子信仰】、世界宗教用語大辞典、中経出版(webloi辞書)(最終閲覧日:22-09-19))

とある。「小さ子」に特殊な能力を見いだす伝承は日本のみにあるのではないので、本項では日本のみのこととして扱わない。この意味のみならず、特に

  1. 「小さ子」が植物の化身である場合、生贄となった者のことを指す。「若くして死んだ」や「非業の死を遂げた」という表現はその暗喩といえる。

ということがあるようである。また日本では古来「乙子(「末っ子」という意味)」という言葉があり、「小さ子」という意味も兼ねているように思う。

世界各地の「小さ子」について纏めてみたい。

女神の小さ子・死なない場合

  • 乙子狭姫:岩見の開拓神、雁に乗って降臨する。鳥女神の一種といえる。
  • 紡錘むすめ:コミ共和国。紡錘のように小さな娘の物語。呪的逃走を伴う。労働に関する受罰女神の一種。人身御供の生贄の方の役割があったことが示唆される。小さ子であり、紡錘は織物に関するものであるため、上位の女神の地位が転落した起源があることも伺わせる。
  • 美女と野獣天稚彦草子

女神の小さ子・死ぬ場合あるいは植物の化身の場合

参考文献