白犬(しろいぬ、Bái gǒu)とは犬戎族の祖であり、黄帝の子孫と言われる。
山海経
山海経の大荒北経に、
大荒の中に山あり、名は融父山、順水がここに入る。人あり、名は犬戎。黄帝は苗龍を生み、苗龍は融吾を生む。融吾は弄明を生み、弄明は白犬を生む。白犬に牝と牡あり[1]、これが犬戎である。肉食す。赤い獣がいる、馬の状で首なし、名は戎の宣王の屍(戎宣王屍)という[私注 1]。(山海経、高馬三良訳、1994、平凡社ライブラリー、平凡社、p171)
関連項目
- 天狗
- 禍斗:火神、雷神に仕える神犬。炎を吐き火事を起こす不吉な黒犬。
私的注釈
- ↑ 犬戎は首のない馬のような屍を神とする、とのことで「鬼信仰」である。彼らの神は首がなく、「死後の蚩尤」のようである。ただし、牛ではなくて馬である。日本神話では須佐之男命は馬としても牛としても現される。