石井神社 (笠間市)

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石井神社(いしいじんじゃ)は茨城県笠間市石井にある神社。主祭神:建葉槌命(織物の神、武運(健脚)の神)。

由緒

当社に伝わる『倭文神健葉槌命縁記』によると、神代の昔、この地方を支配していた天甕星(香々背男命)の討伐に派遣された建葉槌命が、抵抗し巨石となった天甕星を、大甕の山で蹴り飛ばし退治した。

巨石は割れて三方向に飛び、さらに残る石がさらに三方向に飛び、石の一つが石井の井戸に落ちた。

そして天甕星の祟りを恐れ、建葉槌命をお祀りしたのが当社である。 また縁記には不幸にも延喜式内社とならなかったが、笠間の鎮め神、尋常の国社に非ずと記されている。

私的考察

天羽槌雄神そのものは、下光比売命を男神に変更したような、やや倒錯的な神と思うのだが、久慈郡の神話は、天甕星がヒッタイト神話のウルリクムミのようになっていて小アジアの匂いを感じ、興味深く感じる。おそらく久慈国造だった物部氏と彼らの製鉄技術が関連していると推察する。めがみを無理矢理男神に変更させるような倒錯が西国で進められていたとすれば、逆に東国の常陸国では、それを利用しつつ建御雷神、経津主神、天羽槌雄神をまとめて、一つの「雷神」として取り扱うとする作業があったのかもしれないと思う。

参考文献