である。
1の要素はローマ神話の[[ラールンダ]]の物語に似る。[[ラールンダ]]の物語は下位の女神であるラールンダが余計なおしゃべりをするので、下を切り落とされた上に殺された、という筋である。また、天若日子神話ではキジの女神が「余計なことをしゃべった」という理由で天若日子に殺されているので、女主人公のトーテムが「余計なことをしゃべる鳥」であるキジであること、「余計なことをしゃべった」女主人公が唖になることは一体となって、[[ラールンダ]]の物語から[[天若日子]]神話と「キジも鳴かずば」の両方に取り込まれた要素なのではないか、と個人的には考える。古代の日本は大陸より積極的に先進の文化と技術をを取り入れており、その中には原始キリスト教やローマ神話に関する知識もあったことと思われる。[[天若日子]]神話ではキジは[[天照大御神]]の使い、すなわち[[天照大御神]]の化身とも考えられるので、「キジも鳴かずば」での女主人公とキジの死は、太陽女神あるいは(かつ)職能神としての女神の権威を否定し、その地位を低下させる目的があったのではないか、と考える。の化身とも考えられるので、「キジも鳴かずば」での女主人公とキジの死は、太陽女神あるいは(かつ)職能神としての女神の権威を否定し、その地位を低下させる目的があったのではないか、と考える。富山県南砺波市にある比賣神社では、キジを下光比売命の使いとしている。付近には長野県野尻から移住した氏族の建立した石武雄神社がある。石武雄とは、金刺氏の先祖である武五百建命のことと思われ、キジと下光比売命あるいは天照大御神とを結び付けてその権威を低下させようと試みたことに金刺氏が関与したのではないか、と管理人は推察する。すなわち、地方の民間伝承のみならず、記紀神話の内容にも影響を与え得るような立場に古代の金刺氏はいたのではないだろうか。
== 関連項目 ==