==== アメン ====
エジプト神話に登場する[[太陽神]]エジプト神話に登場する太陽神'''アメン'''がその地位を得たのは、[[エジプト中王国|中王国]]時代[[エジプト第11王朝|第11王朝]]の[[メンチュヘテプ2世]]が[[テーベ]](現・[[ルクソール]])を首都と定めてエジプトを再統一した際にがその地位を得たのは、中王国時代第11王朝のメンチュヘテプ2世がテーベ(現・ルクソール)を首都と定めてエジプトを再統一した際に[[ラー]]神と一体化して「'''アメン=ラー'''」となったことに始まり、以来、永きに亘ってエジプト文明史の中心に位置する「エジプトの神々の主」とされ、歴代[[ファラオ]]の権威の象徴とされ続けたわけであるが、アメン=ラーとなる以前には、テーベ地方の大気の[[守護神]]にして豊饒神([[農業神]])であった。」となったことに始まり、以来、永きに亘ってエジプト文明史の中心に位置する「エジプトの神々の主」とされ、歴代ファラオの権威の象徴とされ続けたわけであるが、アメン=ラーとなる以前には、テーベ地方の大気の守護神にして豊饒神(農業神)であった。
=== ギリシアの風神 ===
==== テューポーン ====
[[ギリシア神話]]に登場する太古のギリシア神話に登場する太古の[[巨人]]神'''テューポーン'''は、この神話体系における最大最強の[[怪物]]である。直接の語源は「[[塵旋風|旋風]]」を意味する は、この神話体系における最大最強の怪物である。直接の語源は「旋風」を意味する "{{lang|grc|τύφων}} (typhon)" であるが、[[語源学]]的・[[比較言語学]]的に遡れば[[逆成]]の[[インド・ヨーロッパ祖語]]で「[[埃]](ほこり)…」「[[靄]](もや)…」「[であるが、語源学的・比較言語学的に遡れば逆成のインド・ヨーロッパ祖語で「埃(ほこり)…」「靄(もや)…」['''煙]]…」などを意する[[接頭辞]] '''…」などを意する接頭辞 "{{lang|pie|dʰewh₂-}}" に行き着く。間接的ではあっても英語 "[[wikt:typhoon|typhoon]]([[タイフーン]])typhoon(タイフーン)" の語源の一つとされてもいる。
不死の怪女[[エキドナ]]を妻とし、[[ケルベロス]]を始めとする数多くの怪物の父親になったが、荒々しい風の数々も生み出したという。天の星々に頭が擦れるほど巨大で、肩から百の[[ヘビ|蛇]]の頭が生えており、眼は火のように輝き、天も海も煮え滾るほどの火炎を吐く怪物テューポーンは、有翼の姿で描かれることもある。このように形容されるとおり、テューポーンは暴風ばかりでなく[[ヘビ#信仰|不死なる蛇]]や[[山岳信仰#火山への信仰|火を噴く山]]を神格として取り込んでいる。