『山海経』海内経では[[黄帝]]の孫にあたる'''白馬'''(はくば)という神が鯀である(黄帝が駱明を生み、駱明が白馬を生んだ)<ref name="sengai" />と書いており系譜にばらつきがみられるが、禹の親であるという点では共通している。また、『史記』舜本紀には、鯀の子孫たちが東の方角にすむ異民族である「東夷」たちになったと記されている<ref>『史記』舜本紀「殛鯀於羽山 以変東夷」</ref>。『山海経』大荒南経では、讙頭人たちの祖先であるとされており、鯀の妻の'''士敬'''(しけい)が'''炎融'''(えんゆう)を生み、その子が讙頭である<ref>高馬三良 訳『山海経 中国古代の神話世界』 平凡社ライブラリー ISBN 4582760341 1994年 159頁</ref>とされる。
== 私的解説 ==
鯀の母であり、[[顓頊]]の妻である者がはっきりしない。管理人の想像では、本来は鯀が[[黄帝]]とその妻の[[嫘祖]]の子であった、という伝承があったか、と思う。とすれば、鯀と[[顓頊]]は、玄囂(少昊)と昌意と同じもの、と考える。鯀はおそらく桑に関連する少昊と同じもの、と思う。鯀を白馬として、その母が[[織女]]とくれば、民間伝承における「[[馬頭娘]]」に通じるからである。
== 関連項目 ==