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{{Quotation|当時、朝鮮人のなかで檀君神話がとなえられたのに対して、稲葉岩吉は、檀君神話の架空性を批判する一方、「満鮮不可分論」を主張し、朝鮮歴代の王家は、満州あるいは大陸からの敗残者が朝鮮に逃げこんだものであり、朝鮮と満州とは、政治的・経済的に一体「不可分」であり、朝鮮だけの、独自の存在はありえないことを主張した<ref>{{Cite book|和書|author=旗田巍|authorlink=旗田巍|editor=朝鮮史研究会|editor-link=朝鮮史研究会|date=1966-11|title=朝鮮史研究の課題|series=朝鮮史入門|publisher=[[太平出版社]]|ISBN=|page=22}}</ref>。|旗田巍|朝鮮史研究の課題}}* [[藤永壮]]は、[[衛氏朝鮮]]は実在したが、檀君朝鮮と[[箕子朝鮮]]は説話的要素が強いと分析する<ref>{{Cite news |author=[[藤永壮]] |date= |title=アジア-ノート-後期|newspaper=|publisher=[[大阪産業大学]]|url=http://www.dce.osaka-sandai.ac.jp/~funtak/kougi/asia/asia_note-koki.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20030313231200/http://www.dce.osaka-sandai.ac.jp/~funtak/kougi/asia/asia_note-koki.pdf|archivedate=2003-03-13|format=PDF|page=1}}</ref>。* [[今西龍]]は、[[白鳥庫吉]]と[[那珂通世]]の檀君神話の否認を継承して、[[1925年]]に起工した[[朝鮮神宮]]に檀君を[[合祀]]すべきという議論に異を唱え、「檀君を日本のある神格と合祀しようとする妄挙を慨嘆し」「檀君という方は日本となんら関係がない」と強調した<ref>{{Harvnb|池明観|1987|p=152}}</ref>。[[今西龍]]は、自身の檀君に関する考察結果をまとめ、次のように述べている<ref name=mansen30/>。「而して特に注意すべきは檀君は本来、[[夫余|扶餘]]・[[高句麗]]・[[満州民族|満洲]]・[[モンゴル民族|蒙古]]等を包括する[[ツングース系民族|通古斯族]]中の扶餘の神人にして、今日の[[朝鮮民族]]の本体をなす韓種族の神に非ず。彼の父母の一を神とし、他の一を[[動物|獣類]]とする[[伝説]]は、[[仏教|仏教的]]装飾や[[道教|道教的]]影響に依りては決して生ずるものに非ずして[[ツングース系民族|通古斯民族]]の祖神に特有なるのものなりとす。檀君の前身者たる仙人王倹を[[楽浪郡|楽浪]]・[[帯方郡|帯方]][[漢民族|漢人]]の祀神に統を引くものに非ずして、高句麗人の祭りし[[解慕漱]]なるべしと推定するの外なきは実に此一点にあり。父母のいずれかを獣類とするは、日韓民族の神には見るべからざるものなり」<ref>{{Cite book|和書|author=今西龍|authorlink=今西龍|date=1937-04|title=檀君考|series=朝鮮古史の研究|publisher=[[近沢書店]]|ISBN=|page=125}}</ref>。このように[[今西龍]]は、檀君を「[[夫余|扶餘]]の神人」であるとして、「今日の[[朝鮮民族]]の本体をなす韓種族の神」ではないと述べている<ref name=mansen30>{{Cite journal|和書|author=桜沢亜伊 |title=「満鮮史観」の再検討 : 「満鮮歴史地理調査部」と稲葉岩吉を中心として |journal=現代社会文化研究 |ISSN=13458485 |publisher=新潟大学大学院現代社会文化研究科 |year=2007 |month=jul |volume=39 |pages=19-36 |naid=120006740147 |url=https://hdl.handle.net/10191/6402}} p.30 より</ref>。
* [[宝賀寿男]]は、「檀君朝鮮という国の[[実在|実在性]]が直ちに認めがたいのは、その歴代の王名が[[朝鮮半島]]の[[資料]]に全く伝わらない事情にあるからである。檀君の異例な[[長寿]]は別としても、檀君以外の王名が、滅亡(隠退)時の王でさえ知られない。檀君には[[夫婁]]という子があったともいうが、せいぜいがその限りであり、[[神話|神話的]]な始祖だけの国は存在が信じられない」と指摘している<ref>{{Cite news|author=[[宝賀寿男]]|date=|title=「扶桑」概念の伝播-扶桑と箕子朝鮮を結ぶもの-|publisher=|newspaper=|url=http://wwr2.ucom.ne.jp/hetoyc15/kodaisi/fusou-g/fusosiso1.htm|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220122021304/http://wwr2.ucom.ne.jp/hetoyc15/kodaisi/fusou-g/fusosiso1.htm|archivedate=2022-01-22}}</ref>。
* [[石平 (評論家)|石平]]は、「[[朝鮮半島]]最初の王朝・[[衛氏朝鮮]]は[[中国人]]が建国したという史実や、朝鮮の歴代王朝が[[中原王朝|中華帝国]]の[[従属国|属国]]となり続けたことの劣等意識から、[[朝鮮民族|韓民族]]は建国物語『[[檀君|檀君神話]]』を生み出した」と指摘している<ref>{{Cite news|url=http://www.sankei.com/life/news/170708/lif1707080017-n1.html|title=朝鮮半島が高句麗の時代から繰り返されてきた騒動の原因を検証|newspaper=[[産経新聞]]|publisher=|date=2017-07-08|archiveurl=https://web.archive.org/web/20171208135959/http://www.sankei.com/life/news/170708/lif1707080017-n1.html|archivedate=2017-12-08}}</ref>。

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