「皇帝」といえるような支配者が、'''「農耕を司る」とされて、太陽神と同一視され、皇帝そのものが炎帝(太陽神)と呼ばれるような思想が古代中国にあったのではないか'''、と推察される。'''皇帝が太陽神そのものであって、農作物をもたらしてくれるからこそ、その見返りとして人々は税を納めたり、労働力を提供しなければならないのではないだろうか'''。「皇帝さん、作物を教えてくれて、実らせてくれてありがとう。」という具合にである。そもそも作物そのものも皇帝が人々に与えてくれたものなのである。似たような概念に日本の「天皇」というものがあるように思う。天皇は'''農耕に関する祭祀の頂点を司る存在'''であるし、天皇の先祖で太陽神・天照大神の孫であるニニギが人々に稲をもたらした、とされる。そして、古代においては「出挙(すいこ)」といって、種籾を人々に貸し与える代わりに、収穫の一部を税として徴収する制度があった。これは、現代でいえば「税」でもあり、「特許料」のようなものでもあった、といえるのではないか、と思う。そして、古代中国で各王朝の皇帝たちは、決して自ら農民以上に農業に励むような存在ではなかったのだから、むしろ「'''農耕祭祀を司り、作物の特許的所有権を予め主張して、それらを根拠として人々から見返りを求め、人々を支配した'''」というのが「皇帝」というものの始めであり、そのような古い形態が日本のような中国の周辺の僻地に残っているのではないか、と考える。これが、管理人が炎帝神農のことを「'''特許神'''」と呼ぶ所以となっている。」と呼ぶ所以となっている。炎帝神農が特許神であるならば、日本神話のニニギ、ニギハヤヒ、須佐之男も「特許神」といえる存在なのである。
== 参考文献 ==