差分

神名の「ウカ」は穀物・食物の意味であり、同じ意味の「ウケ」「ケ」を名前に持つ食物の女神<ref group="注">[[トヨウケビメ豊受大神]]、[[オオゲツヒメ大宜津比売]]、[[保食神]]、ワカウカノメなどが該当し、いずれも食物を司る神として御食津神（みけつかみ）とも呼ばれる。</ref>とはとは習合していくことになる。平安時代の『延喜式』（大殿祭祝詞）には、[[習合]]していくことになる。[[平安時代]]の『[[延喜式]]』（大殿祭[[祝詞]]）には、[[トヨウケビメ豊受大神]]の別名ともされる<ref>次田潤『新版 祝詞新講』戎光祥出版、平成20年、250頁。</ref>屋船豊宇気姫命（やふねとようけひめのみこと）が登場するが、この女神について祝詞の注記では「これ[[イネ|稲]屋船豊宇気姫命（やふねとようけひめのみこと）が登場するが、この女神について祝詞の注記では「これ稲]の霊（みたま）なり。世にウカノミタマという。」と説明しており、ウカノミタマを女神と見なしていたことがわかる霊（みたま）なり。世にウカノミタマという。」と説明しており、ウカノミタマを女神と見なしていたことがわかる<ref name=mituhasi/>。上述した『日本書紀』の厳稲魂女も稲の霊であり、これらの記述から、食物の持つ生命力や稲霊（いなだま）が女性的なものと考えられていたことがうかがえる<ref name=mituhasi/>。