ただし、台湾原住民の神話・伝承を見るに、どの部族も少しずつ違っても似たような伝承を持っているので、彼らはあまり神話や神の名で部族の個を主張するというナショナリズム的な思想はほぼ持っていなかったと考える。だから、伏羲のような性質、伏羲のような伝承を持つ神あるいは始祖は、どの部族にも存在し得た。彼らは互いに神話・伝承を共有しながら、血族ではなく同盟から成る「他民族部族」を形成したと考えられる。これは古代ユダヤの「12支族」のようなものだったかもしれないと考える。
この集団の特徴は'''「母系社会」を敵視している'''ことである。「風によってはらみ、父親の分からない子を産む」とされるいわゆる「'''女人島'''」の伝承や、'''チモ族'''を殺して芋を盗む伝承などがある。'''女人島や、チモ族というのは、母系社会であった[[ミャオ族]]を投影している'''と考える。