'''[[女媧]]'''が「[[天]]の神」であるのなら、「日」はまさに彼女の頭部といえないだろうか。「日」に関すると思われる神話をいくつか挙げたい。
=== グミヤーの世界創造 グミヤーの世界創造1 ===
グミヤーとは中国のプーラン族の神である。
==== 私的解説 ====
グミヤーとは「イグニス」に近い名で、いわゆるインド神話のアグニのことと考える。彼は「太陽」と思われるものを殺して世界を創造したとされる。これは台湾の巨人が母親を殺した話、マルドゥクが'''ティアマト'''を殺した話の類話であろう。「リ」をグミヤーの母親とすれば、日本神話の[[伊邪那美命]]が軻遇突智に焼き殺された神話にも相当する。こうして「母女神」は殺されて世界の基礎にされてしまったが、これを少女などに変えて「穀物や芋の母」として特化したものがいわゆる「ハイヌウェレ型神話」と考える。
=== グミヤーの世界創造2 ===
グミヤーは、大きな亀を捕らえて大地を支えさせようとした。ところが亀が嫌がって逃げようとするので、その動きによって大地が揺れた。そのため金鶏を亀の見張りにつけた。亀が逃げようとすると金鶏が眼をつついて止めるのだ。ところが金鶏が眠くなると、その隙に亀が動くので地震が発生する。人々は米粒を蒔いて金鶏を起こさなければいけない。
==== 私的解説 ====
グミヤーが捕らえた亀は、彼から逃げようとするので、神話的にはこれは女神で、かつグミヤーの妻であることが分かる。この部分はいわゆる兄妹始祖婚の「物めぐり婚」が崩れた話である。水生動物である亀は「女神が死んで生まれ変わった姿」ともいえるので、これは「リ」ではなく、グミヤーが殺したもう一人の女神のことを指すと考える。中国神話で述べるところの「[[女媧]]」女神である。また、「殺した妻神」を再生させた上、拘束して利用し、それが嫌がられて暴れる図というのは、富山県で行われている「築山」の祭祀に類似していると考える。この祭祀では女神を降ろした築山を壊してしまわないと「女神が暴れる」とされている。いわゆる「築山」が「亀」に相当し、これを誰かに見張らせるどころか、更に殺しておとなしくさせよう、というのが築山の思想といえようか。
== 解説 ==