差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
スカアハの下には彼以外にも修行を行う仲間がいたが、その中でただ一人[[ゲイ・ボルグ|ゲイボルグ]]を授かる。その後、帰国したクー・フーリンだが、フォルガルはエメルとの結婚を許さなかったので、フォルガルを打倒してエメルを娶った。
[[クーリーの牛争い]]に端を発する[[コノート]]の女王[[メイヴ]]との戦いで、止むを得なかったとはいえ、修業時代の親友フェルディアをゲイボルグで殺してしまい、後に彼を訪ねてきた息子コンラ<ref group="注釈">クー・フーリンにはコンラの他に、Fínscothという娘もいた。この女性は物語「ロスナリーの戦い」に登場するが、人柄や母親は明かされない。タラの王{{仮リンク|Cairbre クー・フーリンにはコンラの他に、Fínscothという娘もいた。この女性は物語「ロスナリーの戦い」に登場するが、人柄や母親は明かされない。タラの王(Cairbre Nia Fer|en|Cairbre Nia Fer}}とアルスターの間に起こった戦争の和平の印として、Cairbreの息子{{仮リンク|Erc Fer)とアルスターの間に起こった戦争の和平の印として、Cairbreの息子(Erc mac Cairpri|en|Erc mac Cairpri}}の妻となる{{harv|Hogan|page=55}}。なお、夫のErcは父親の復讐のため、のちにクー・フーリンの殺害に加担し、コナル・ケルナッハに殺されることとなる{{harv|Stokes|page=182}Cairpri)の妻となる(Hogan, page55)。なお、夫のErcは父親の復讐のため、のちにクー・フーリンの殺害に加担し、コナル・ケルナッハに殺されることとなる(Stokes, page182}。夫が殺害された後、Fínscothがどう生きたのかはやはり明かされない。)。夫が殺害された後、Fínscothがどう生きたのかはやはり明かされない。</ref>もやはりゲイボルグで殺してしまう(これはコンラの存在を知らなかった為と、コンラ自身がゲッシュによって名乗らなかった為)。その後再び攻めてきたメイヴ率いる軍を迎え撃つ際にゲッシュを破ってしまい(一説ではオイフェらの策略によって次々と破らされたとも)、半身が痺れてしまうが構わず出撃する。その結果、敵に奪われたゲイボルグに貫かれて命を落とすが、その際、こぼれ落ちた内臓を水で洗って腹におさめ、石柱に己の体を縛りつけ、最後まで倒れることがなかったという。
クー・フーリンはその短い生涯において幾多の武勲を建てたものの、そのほとんどで自ら戦いを望まなかった。人々を窮地から救うため、あるいは友や自分たちの名誉を守るため、義侠心からやむにやまれぬ戦いに挑んだ。武人としての名誉と節度を重んじ、女を手に掛けることがなかった{{sfn|<ref>木村 & 松村|page=208}}, p208</ref>
=== 外見 ===
クー・フーリンの外見は、『レンスターの書』などの古い写本では「背が小さく、ヒゲも生えていないくらい若い」と表現されている。髪色は黒髪、または金髪と表現されることが多い。また大変美しい容貌であり、[[クーリーの牛争い]]では、戦闘での悪鬼のごとき姿を忘れさせるため、[[コノート]]の人々に自らの美しさを見せつけるエピソードがある。苗木のように細い身体と例えられることもある。
{{Bquote|生き残った軍勢の目の前にあらわれた、スアルダウの息子クー・フーリンの勇姿はまことに華麗であった。頭髪の色は三層に染め分けられていた。頭皮に近い根元は黒く、中程は血赤、毛先は黄色で、金の王冠さながらの形に結い上げた髪は襟足で三つ編みにまとめられ、たくみに櫛を入れた幾筋かの細長い巻き毛や、金色に輝く何本かの房毛とともに肩まで垂れていた。うなじには紫金の巻き毛が百筋ほど輝いていた。琥珀のビーズをちりばめた百本の飾り紐が、頭髪全体に彩りを添えていた。左右の頬には各々四つずつえくぼができた――黄色、緑、青、紫のえくぼだった。王者の威厳を放つ左右の目には、各々七つの宝玉がまばゆく光っていた。左右の足先には指が七本ずつ、両手にも指が七本あり、各々の先端から生えた爪――あるいはかぎ爪――には、鷹や鷲獅子に匹敵する強い握力があった。|x|x|キアラン・カーソン|<blockquote>生き残った軍勢の目の前にあらわれた、スアルダウの息子クー・フーリンの勇姿はまことに華麗であった。頭髪の色は三層に染め分けられていた。頭皮に近い根元は黒く、中程は血赤、毛先は黄色で、金の王冠さながらの形に結い上げた髪は襟足で三つ編みにまとめられ、たくみに櫛を入れた幾筋かの細長い巻き毛や、金色に輝く何本かの房毛とともに肩まで垂れていた。うなじには紫金の巻き毛が百筋ほど輝いていた。琥珀のビーズをちりばめた百本の飾り紐が、頭髪全体に彩りを添えていた。左右の頬には各々四つずつえくぼができた――黄色、緑、青、紫のえくぼだった。王者の威厳を放つ左右の目には、各々七つの宝玉がまばゆく光っていた。左右の足先には指が七本ずつ、両手にも指が七本あり、各々の先端から生えた爪――あるいはかぎ爪――には、鷹や鷲獅子に匹敵する強い握力があった。(キアラン・カーソン, ''『トーイン クアルンゲの牛捕り』'', P153~154}}P153~154)</blockquote>
=== 持ち物 ===
 
==== 槍 ====
 {{main|ゲイ・ボルグ}}ゲイ・ボルグ。[[スカサハ]]に、あるいは説話によっては[[アイフェ]]に授かったとされる超自然的な槍。
他に「ドゥヴシェフ」という名の槍も持つ。
==== 剣 ====
 {{main|クルージーン・カサド・ヒャン}}クルージーン・カサド・ヒャン。『[[クーリーの牛争い]]』では[[フェルグス・マク・ロイヒ]]が[[カラドボルグ]]で丘の頂を3回薙ぎ払った後、クー・フーリンが同様に丘の頂を3回薙ぎ払う場面がある。写本によってはこの時クー・フーリンが使った剣をクルージーンであるとするものがある。』ではフェルグス・マク・ロイヒがカラドボルグで丘の頂を3回薙ぎ払った後、クー・フーリンが同様に丘の頂を3回薙ぎ払う場面がある。写本によってはこの時クー・フーリンが使った剣をクルージーンであるとするものがある。
==== 盾 ====
法文章を中心に編纂された ダブリン大学トリニティカレッジ図書館写本 1336 に所収された説話『クー・フーリンの盾』 ("''Sciath Con Culainn''") には、彼が Duban という名の盾を手に入れた顛末が記されている。クー・フーリンに盾の制作を依頼された職人は、とある事情がありこれを拒否せざるをえなかった。クー・フーリンは「盾を制作しなければお前の命は無い物と思え」と職人を脅迫したが、職人は自身がコンホヴァル王の庇護下にあると主張し、態度を変えなかった。しかしクー・フーリンは聞く耳を持たず「コンホヴァル王に保護を求めようがそれでも職人を殺す」との言葉を残し、去っていった。職人は頭を抱えてしまった。盾には所有者固有の彫刻を施す法律がアルスターには定められており、彼はこれ以上の図像のアイデアが浮かばなかったのである。ところがそこに、職人に同情的なDubdetbaという超自然的人物が現れ、図像の案を提供した。彼の助力を得てクーフーリンの盾Dubanはめでたく完成した。<ref group="注釈">写本や伝承を編集し翻訳したグレゴリー夫人の『ムルテウネのクーフーリン』にはこの説話に相当する箇所がある。</ref>
法文章を中心に編纂された ダブリン大学トリニティカレッジ図書館写本 1336 に所収された説話『クー・フーリンの盾』 ("''Sciath Con Culainn''") には、彼が Duban という名の盾を手に入れた顛末が記されている。クー・フーリンに盾の制作を依頼された職人は、とある事情がありこれを拒否せざるをえなかった。クー・フーリンは「盾を制作しなければお前の命は無い物と思え」と職人を脅迫したが、職人は自身がコンホヴァル王の庇護下にあると主張し、態度を変えなかった。しかしクー・フーリンは聞く耳を持たず「コンホヴァル王に保護を求めようがそれでも職人を殺す」との言葉を残し、去っていった。職人は頭を抱えてしまった。盾には所有者固有の彫刻を施す法律がアルスターには定められており、彼はこれ以上の図像のアイデアが浮かばなかったのである。ところがそこに、職人に同情的な Dubdetba という超自然的人物が現れ、図像の案を提供した。彼の助力を得てクーフーリンの盾 Duban はめでたく完成した。<ref group="注釈">写本や伝承を編集し翻訳した[[グレゴリー夫人]]の『[[マーヘヴナのクフーリン|ムルテウネのクーフーリン]]』にはこの説話に相当する箇所がある。</ref> "''{{仮リンク|Scéla Conchobair|en|Scéla Conchobair}}''"はクーフーリンの盾の名を Fuban であるとするが、[[ホイットリー・ストークス|ストークス]]によればこれは Duban の筆写ミスの可能性もある。であるとするが、ストークスによればこれ Dubanの筆写ミスの可能性もある。
==== その他の持ち物 ====

案内メニュー