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==== 1)Z-とS-について ====
また、本項より、sという言葉は濁点がついた形のzという言葉と交通性があることが分かる。ギリシア神話のゼウスは「Dias」と綴られる場合にはその名に「D」を持つ月神としての性質を内包するが、「Zeus」と綴られた場合には、「S」から変化した「Z」として、「S」のつく太陽神群、例えばローマ神話と北欧神話におけるソール(Sol)と同語源の可能性があると感じる。<br>
また、アッシリアの都市神であるアッシュール(Assur)は「太陽円盤の中に弓矢を持った男性」で描かれ、太陽神であることが示唆されている。こちらも「S」のつく太陽神といえよう。<br>
一方、ゼウス(ZeusあるいはDios)という言葉の中には、「u」、「d」、「o」といった「月神」を示す言葉も含まれている。このように、本来太陽神であるにもかかわらず、「月」を示す言葉を内包する天候神には古代エジプト神話のセト(Set)、ヒッタイトの天候神テシュブ(Teshub)が存在する。セトには兄であるオシリスを殺す神話、テシュブには父であるクマルビを王位から追い落とす神話が存在し、ゼウスはその父クロノスを倒して主神となった。「Z」あるいは「S」という子音が「太陽神」を示す子音であることに加えて、その名に「月」を意味する言葉を含む太陽神(あるいは/かつ天候神)は、「親族を殺す」という神話を共通して持つ傾向が強いようである。
==== 2)B-について ====
<gallery caption="SとBがつく太陽神" widths="120px" heights="120px">
画像:ASH12038120.png|ASH<br>アッシュールに使われる楔形文字[http://www.specialtyinterests.net/cuneiform_inscriptions.html Mesopotamian Cuneiform Inscriptions]<br>[https://www.sron.nl/~jheise/signlists/list1.html Cuneiform sign list]
画像:BAD12357120.png|USH2,BAD,BE,T<br>ベルに使われる楔形文字<br>[http://www.specialtyinterests.net/cuneiform_inscriptions.html Mesopotamian Cuneiform Inscriptions]<br>[https://www.sron.nl/~jheise/signlists/top20.html Cuneiform sign list]
画像:UD12313120.png|D,UTU,BABBAR<br>ウトゥあるいはバッバルに使われる楔形文字<br>[http://hetappi.info/fantasy/encyclopedia/utu.html ファンタジー辞典mini]<br>[https://www.sron.nl/~jheise/signlists/top20.html Cuneiform sign list]
画像:b-d58-b.png|b,d, 下腿(膝から下)と足、太陽
</gallery>
メソポタミア文化圏には「B」のつく太陽神が多く、ヘバト(Hebat)女神の名もこの子音を含むため、この子音についても述べておく。<br>
アッシリアの太陽神アッシュールに使われる楔形文字は、非常にシンプルで横に1本線を引いたものである。<br>

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