=== 西洋 ===
西洋においてはロバは愚鈍さの象徴としてしばしば用いられる。キリスト教化された中世以降の[[ヨーロッパ]]でもその傾向は変わらずに残る。現在でも各国語において「ロバ」に相当する言葉は「馬鹿」「愚か者」の[[換喩]]として用いられる。西洋でロバが愚鈍とされたのは、ロバには頑固で気分次第で動かなくなる融通の利かない所があり、[[騎士]]は馬に騎乗し、富農は牛馬を育て、ロバは貧農が育てていた事が理由として挙げられる。西洋においてはロバは愚鈍さの象徴としてしばしば用いられる。キリスト教化された中世以降のヨーロッパでもその傾向は変わらずに残る。現在でも各国語において「ロバ」に相当する言葉は「馬鹿」「愚か者」の換喩として用いられる。西洋でロバが愚鈍とされたのは、ロバには頑固で気分次第で動かなくなる融通の利かない所があり、騎士は馬に騎乗し、富農は牛馬を育て、ロバは貧農が育てていた事が理由として挙げられる。
身近な存在であるため「[[ろばを売りに行く親子]]」のように寓話にも登場する。身近な存在であるため「ろばを売りに行く親子」のように寓話にも登場する。
==== 古代 ====
古代[[ギリシア神話]]において最もよく知られるロバに関する逸話は[[フリュギア]]の[[ミダス]]王に関するものである。この逸話は現代では「古代ギリシア神話において最もよく知られるロバに関する逸話はフリュギアのミダス王に関するものである。この逸話は現代では「[[王様の耳はロバの耳]]」として親しまれている。
==== 中世 ====
愚か者としてのロバの姿は[[西洋中世文学|中世文学]]にも見出され、好例としては12世紀の風刺集『[[愚者の鏡]]』の「[[ブルネルス]]の物語」がある。国によっては「ブルネルスの物語」をもって本の名とする地域もあった。たとえば[[ジェフリー・チョーサー]]の『[[カンタベリー物語]]』ではこの風刺集は『愚者ブルネル卿』(ブルネルはブルネルスの英語形)と呼ばれている。愚か者としてのロバの姿は中世文学にも見出され、好例としては12世紀の風刺集『愚者の鏡』の「ブルネルスの物語」がある。国によっては「ブルネルスの物語」をもって本の名とする地域もあった。たとえばジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』ではこの風刺集は『愚者ブルネル卿』(ブルネルはブルネルスの英語形)と呼ばれている。
== 作品 ==