また、「星の池」の霊性には「無病息災」という性質があり、これは池が単なる「水源」ではないことを意味する。石上神宮には「布瑠の言」と呼ばれ蘇生さえも行うという祝詞が伝わっている。この祝詞の象徴は'''十種神宝'''というアイテムで、その神霊は'''布留御魂大神'''(ふるのみたまのおおかみ)だと言われている。これは神宮の脇を流れる布留川の精霊神も兼ねると思われる。石上神宮は古代、女性が神職を務めたとされる例があり、古くは布留御魂を鎮魂するために女巫を用いた、とのことなので布留御魂大神とは本来女神だったのではないか、と管理人は考える。布留川の女神にも「無病息災」に通じる性質があったのであれば、「星の池」の神霊も女神だったのではないだろうか。那富乃夜神社には経津主命も祀られており、物部氏系の氏族の痕跡も感じられるように思う。また、境内社の穀木神社も、出雲であれば本来は[[天甕津日女命|天御梶日女命]]が祭神であってもおかしくないのではないかと考える。
'''十種神宝'''は『先代旧事本紀』に「天神御祖(あまつかみみおや)から授けられた」とされている。'''天神御祖'''とは
<blockquote>「昔我が天神(あまのかみ)'''[[高皇産霊尊]]'''・'''大日霊尊'''、此の豊葦原瑞穂国を挙(のたまひあ)げて、我が天祖(アマツミヲヤ)彦火瓊々杵尊に授(さづ)けたまへり」(出典:日本書紀(720)神武即位前(熱田本訓))<ref>[https://kotobank.jp/word/%E5%A4%A9%E3%81%A4%E5%BE%A1%E7%A5%96-198491 天つ御祖]、コトバンク(最終閲覧日:25-01-09)</ref></blockquote>
とあり、[[高皇産霊尊]]、[[天照大御神]]といった皇祖神のことを指す。その霊力が女神に属するものであれば、
== 参考文献 ==
* [https://www.butsudannoharada.com/temple/2011/10/post-22.html 星上寺]、日本の美しい心・仏壇の原田(最終閲覧日:25-01-08)
* [https://flat-shrine-shimane.localinfo.jp/posts/32584972/ 那富乃夜(なほのや)神社]、ふらっと神社 島根編(最終閲覧日:25-01-08)
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E7%A8%AE%E7%A5%9E%E5%AE%9D 十種神宝](最終閲覧日:25-01-09)
== 関連項目 ==