==== 三浦の解釈 ====
[[三浦佑之]]の論旨に従えば、『丹後国風土記』を基にして解釈すれば、主人公は風流な男である浦島子と三浦佑之の論旨に従えば、『丹後国風土記』を基にして解釈すれば、主人公は風流な男である浦島子と<!--風流--><ref>{{harvp|三浦|, 1989|pp=78, p78, 95}}</ref>、神仙世界の美女であり<!--神仙世界, 仙境, 仙女 pp.135-->、その二人の恋が官能的に描かれて<!--官能的--><ref>{{harvp|三浦|, 1989|pp=96, p96, 117, 179}}</ref><ref name="tachibana"/>異界(蓬莱山)と人間界との3年対300年という時間観念を鮮明に持つ<!--時間観念, 観念的な時間認識, 百倍--><ref>{{harvp|三浦|, 1989|pp=91, p91, 94; 90, 146}}</ref>。その語り口は、古代にあっては非常に真新しい思想と表現であり、神婚神話や海幸山幸神話などとはまったく異質であり<!--"この浦島子物語の時間観念は、かなり異質な要素として、他の神話や説話との差異" p. 91--><!--"神婚神話と同じ構造である。ところが、"p.80, "古代神婚神話の類型のようにみえる" p.81--><ref>{{harvp|三浦|, 1989|pp=91, p91; 80-81}}</ref>、結末が老や死ではなく肉体が地上から消え去るという神仙的な尸解譚になっているのもそのためである<!--地仙, 尸解仙--><ref>{{harvp|三浦|, 1989|pp=94, p94, 119, 148}}</ref>。
=== 日本書紀 ===