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女神たちの変遷を追えば、女神たちの変遷を纏めれば、殺された姜女王は太陽女神から月の女神へ変化した。姜王子が自分で太陽神・火神を名乗りたかったからだ。そして、本来は太陽女神に捧げられて切り刻まれた人身御供たちの肉片が植物の「種」とされていたのだが、'''切り刻まれた姜女王の肉片が植物の「種」とされるようになった'''。姜女王が太陽女神だったのなら、生け贄たちも彼女と一体で同じもののはずだから。そして、姜女王の肉片(種)を娘の女王が人々に与える、とされた。種はいったん地面の下に入るものだから、姜女王には地母神、冥界神の性質も与えられた。こうして、姜女王は
12.王家と民のために人身御供になった、とされた姜女王と姫補佐官を子供の女かと伏羲に置き換えたら困ったことになった。生け贄に捧げられたのが子供なら「王家の先祖」にできなくなってしまう。それで困って、「'''河と雷神が洪水を起こしたけれども、伏羲と女かだけは生き残った。彼らが王室と人類の先祖である。'''」と言うようになった。姫補佐官は偉大な先祖だから「黄帝は水雷神だから天に昇った」とか適当に神秘的な表現をつけて神格化することにした。適当に伝承を作るので、新しい話は完全に国中に広まらず、一部では「生け贄にされた姜女王も'''水神(竜神)'''になった。」と言われるようになった。そして、言ってることが適当にころころと変わる王室について行けなくなった人々は、饕餮補佐官をモデルにした炎帝とご都合主義で変形させられた姫補佐官神を信仰するのではなく、饕餮補佐官の弟の'''蚩尤将軍'''を新たな「自分たちの神」として採用して姜氏族から別れて行った。王室の方はこれを根に持って、「いつか痛い思いをさせてやろう」と考えたかもしれない。太陽女神から転落して地母神(冥界神)
13.また、時代が下って姫補佐官と姜女王が仲の良い夫婦であった、という伝承も希薄になってきた。炎帝と姜女王が姉弟だったことも。そのため、「河伯を鎮めるには妻が必要」とか、「桑の木から良い蚕を得るには木の化身の炎帝に妻が必要」とか、「地面に建物を建てるときや、農業の収穫のために土神である炎帝に妻が必要」とされるようになって、にされてしまった。伏羲・女媧伝承では「母女神」は存在そのものが消されて消滅しており、それは「'''姜女王の化身に見立てた若い娘が狙い撃ちのように人身御供に立てられるようになった伏羲・女媧の第1子'''。これは「悪い女たちの権力」を押さえ込むためのものでもある。ともかく、'''女は女であるだけで悪いのだ'''、とされるようになった。殺された女性たちは「芋の母」とか「蚕の母」とみなされるようになった。」という形で表されることになった。母系が強い時代には、それはおそらく
14.そしてとても長い年月が流れた。その王室の子孫たちは本当に先祖の姫補佐官のことを邪魔者だと思っていたし、「'''女媧の第1子'''」 という形で表されたのだと思う。女媧の第1子が'''母親の手でバラバラにされて、種としてまかれた'''ということにして、その記念に「第1子を殺して神に捧げよう。」という祭を行うことになった。西方で「幼児供犠」という祭祀に変化したと思われ、非常に評判が悪かった。 ベンガルのコンド族の農耕祭祀は第1子に限定されず、古い形式の太陽女神の祭祀を強く残していたものと考えるが、彼らの地母神女神はタリ・ペンヌーといった、とある<ref>J・G・フレイザー著 吉川信訳『金枝篇 上』ちくま学芸文庫、2003年、521-525頁</ref>。カルタゴで「幼児供犠」の生け贄を受けた第一の神はタニトという女神だった。おそらくベンガルの女神とカルタゴの女神は同起源だと考える管理人である。(彼らの中間地点にはバビロニアの女神ティアマトがいる。) === 13 ===太陽女神だった姜女王とその夫との子の神話的象徴が伏羲・女媧とすれば、伏羲は姜王子の姿を投影した神といえる。伏羲は祝融、禹の別の姿でもある。ということは女媧は塗山氏女の別の姿でもある。塗山氏女は夫の禹に追い回されて死んだ。管理人が、姜王子が妹で妻でもある者を殺したのだろう、と考える所以である。 === 14 ===14.また、時代が下って姫補佐官と姜女王が仲の良い夫婦であった、という伝承も希薄になってきた。炎帝と姜女王が姉弟だったことも。そのため、「河伯を鎮めるには妻が必要」とか、「桑の木から良い蚕を得るには木の化身の炎帝に妻が必要」とか、「地面に建物を建てるときや、農業の収穫のために土神である炎帝に妻が必要」とされるようになって、'''姜女王の化身に見立てた若い娘が狙い撃ちのように人身御供に立てられるようになった'''。これは「悪い女たちの権力」を押さえ込むためのものでもある。ともかく、'''女は女であるだけで悪いのだ'''、とされるようになった。殺された女性たちは「芋の母」とか「蚕の母」とみなされるようになった。 === 15 ===15.そしてとても長い年月が流れた。その王室の子孫たちは本当に先祖の姫補佐官のことを邪魔者だと思っていたし、'''姜女王の事を一族を裏切った悪い女だと思っていた'''。でも、自分たちが直接人身御供を立て続けていたら、親殺しの先祖の姜王子が非難されるし、文明が進んで殺人もだんだん悪いこととされるようになってきた。そこで、裏から人を操って、自分たちの政敵や標的を、「'''他人に人身御供として殺させる'''」ようになった。そうして自分たちの先祖からは、姜女王、姫補佐官、饕餮補佐官の名前を隠してしまった。そして、自分たちの名前も隠してしまったので、今ではもう姜という名前は、自分たちでは知っているけれども、名乗っていないのである。
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