求産婆
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異界の者が、出産のために一時的に人間の産婆を雇うもの。異界にさらわれたまま戻って来れない、ということはなく、報酬も含めて丁重に扱われるが、こっそり異界の物(異界の者の姿が見える眼軟膏が多い)に手を出して罰を受けるものが多い。
これも「取り替え子」などの、異界の者による誘拐の一形と考える。「優秀な産婆を雇える」というのは人間の世界では「裕福さ」の象徴ともいえるので、「異界の者は裕福である」という暗喩が込められた物語群といえる。
日本では佐渡に裕福な狸が人間の産婆を頼んだ、という話があるようである[1]。
求乳母[編集]
類話として、異界の者が「乳母を求める」という物語がある。眼軟膏に関するエピソードもほぼ同じである。
求産婆の民話・伝承[編集]
関連項目[編集]
参照[編集]
- ↑ 新訂 妖怪談義、柳田国男著、角川ソフィア文庫、2013年、127p