[[File:NAMA Tablette 1287.jpeg|thumb|350px300px|ギリシャ、ピュロスの粘土板。最も初期のラビリンスの例]]
'''迷宮'''(めいきゅう、Labyrinth, Λαβύρινθος)とは、一般的には部屋や通路が入り組んだ迷路のような建築物や構造物のことを指すが、厳密にはクレタ型迷宮に代表されるような、分岐のない秩序だった一本道であり、迷路とは対照的な特徴を持った図形を指す。
== 神話・伝説と迷宮 ==
[[Image:Trojeborg,_Nordisk_familjebok.png|thumb|right|クノッソスの迷宮図(クレタ型迷宮)]]
[[Image:HK Advents-Labyrinth 14122013 100sec.ogv|thumb|thumbtime=84|フランクフルト・アム・マイン・ボルンハイムの聖十字架教会でのリンブルク教区のクリスチャン・メディテーションとスピリチュアリティのためのセンターで、2500の燃えるティーライトで作られたクレタ・スタイルのアドベント・ラビリンス]][[ギリシア神話]]ではギリシア神話では[[ミーノータウロス]]が閉じこめられた場所とされている。[[クレタ島]]の[[クノッソス]]の迷宮が世界最古のものと思われる。この迷宮の紋章である、が閉じこめられた場所とされている。クレタ島のクノッソスの迷宮が世界最古のものと思われる。この迷宮の紋章である、'''両刃の[[斧]]両刃の斧'''('''[[ラブリュス|labrys]]''')が、'''ラビリンス'''(Labyrinth)の語源となったとする説がある。迷宮の設計図はクノッソスの貨幣の意匠にもなったが、実は分岐のない極く単純な迷路であった。
[[古代エジプト]]には[[紀元前2000年]]頃に作られた「エジプトのラビリンス」と呼ばれる迷宮の伝説がある古代エジプトには紀元前2000年頃に作られた「エジプトのラビリンス」と呼ばれる迷宮の伝説がある<ref>[https://biz-journal.jp/2018/04/post_23164.html "エジプト政府がひた隠す、地下迷宮の謎…スフィンクスの地下にも秘密都市が存在?"] - Business Journal 2018.04.29 2021年7月6日閲覧。</ref>。[[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]はエジプトのラビリンスを手本にしてクノッソスの迷宮は作られたと推測し、[[ヘロドトス]]は実際にエジプトのラビリンスに赴いた時に見た内部の状況を記録している。エジプトのラビリンスは[[ローマ軍]]によって破壊され、遺跡の上に街が作られたとされているが、正確な場所は不明である。[[ファイユーム]]にある[[アメンエムハト3世]]のピラミッドに隣接する神殿を、エジプトのラビリンスの一部と考える学者も多い。。大プリニウスはエジプトのラビリンスを手本にしてクノッソスの迷宮は作られたと推測し、ヘロドトスは実際にエジプトのラビリンスに赴いた時に見た内部の状況を記録している。エジプトのラビリンスはローマ軍によって破壊され、遺跡の上に街が作られたとされているが、正確な場所は不明である。ファイユームにあるアメンエムハト3世のピラミッドに隣接する神殿を、エジプトのラビリンスの一部と考える学者も多い。
== 迷宮図形 ==