この世の始め、ビエインガナと呼ばれる時代に<ref name= Eingana/>、エインガナはたった一人で無限の砂漠に横たわっていた。エインガナはそれに飽き、地上に存在する全ての生き物を生み出した。
エインガナは全ての人間達を飲み込み、母胎に全ての人間達を入れたまま水の中に潜り、そして水の中から浮かんだ。エインガナは膣を持っておらず、生き物達を産むことができなかったため、陣痛で苦しみ泣け叫んだエインガナは全ての人間達を'''飲み込み'''、母胎に全ての人間達を入れたまま水の中に潜り、そして水の中から浮かんだ。エインガナは膣を持っておらず、生き物達を産むことができなかったため、陣痛で苦しみ泣け叫んだ<ref name= Eingana/>。長い間国中を旅していた老人「'''バルライヤ'''」は苦しむエインガナを見ると、アトラトル(手持ちの投槍器)に槍をつがえ、エインガナの肛門の近くに向けて'''槍を投げた'''。エインガナの肛門近くに空いた穴から血と共に全ての生き物が産み落とされたとされる<ref name= Eingana/><ref>http://www.goddessaday.com/polynesian/eingana, Archived copy, 2016-03-25, https://web.archive.org/web/20160314164205/http://www.goddessaday.com/polynesian/eingana, 2016-03-14}</ref><ref>https://broomcloset.wordpress.com/2013/05/15/eingana-snake-goddess-of-primordial-dreamtime/, Eingana: Snake Goddess of Primordial Dreamtime, 2019-07-13</ref>。
野犬の一種であるディンゴの「'''カンダグン'''」は産まれたばかりの人間達を追い回し、人間達は様々な種族や言語に分かれてしまった。人間達は逃げる過程で、ある者は鳥となって飛び去り、ある者はカンガルーとなって飛び跳ねていき、ある者は飛べない鳥のエミューとなり、オオコウモリ、ハリネズミ、蛇などの動物になって逃げていった<ref name= Eingana/>。
エインガナの名は「'''[[若]]'''」から派生していると考える。カンダグンも同様である。
== 食人の神 ==
彼女は人を飲み込んで'''食人'''を行う神である。それだけでなく、それをある意味作り替えて体外に出すので一種の「造形の神」といえる。「化生を生じる神」、魔術師的な神でもある。これが、彼女が「殺されて、その死体から世界が作られた」となれば、彼女自身が「化生させられる神」に変化してしまうことになることが分かる。「被化生神」の性質が強くなるにつれて、女神の地位が低下していくのであろう。
== 参考文献 ==
[[Category:燃やされた女神]]
[[Category:若]]
[[Category:チモ族型神]]