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少なくとも、後世の人がそう考えたから、「'''母親と結婚して父親と母親を殺す男'''」の話と、「'''浮気した妻と浮気相手を殺す男'''」の神話が成立したのだと考える。この2つの話は「同じ意味」を持つ話で、'''「浮気相手を殺す話」は前世の立場から見た話'''、'''「母親と父親を殺す話」は後世の立場から見た話'''なのだけれども、'''殺人者は二位一体で「父と子」でもあり、「同じ人物」なのでもある'''。ただし、霊異記の話の目的は行基の偉大さを示すものなので、母親は殺されずに仏の功徳で助けられることとなっている。そして、「泣きわめくばかりの子供」というのは須佐之男的でもあるし、西欧の伝承のいわゆる「取り替え子」的でもあると考える。取り替え子は「悪い妖精」が本当の赤ん坊を自分たちの仲間と取り替えてしまう、という伝承だが、これも「生まれ変わり」の概念の一種かもしれないと思う。
 
朝鮮の伝承である。
 
<blockquote>昔、酒場を営む老夫婦がいた。暮らしは楽ではなかったが、年をとってから裕福になり、3人の息子にも恵まれた。三兄弟は成長すると科挙の試験を受けに行き、全員合格して故郷へ帰ってきた。ところが、家の庭に入ったとたん、3人とも突然亡くなってしまった。夫婦はあまりに無念で悔しいので、地方長官に訴え出て「どのような鬼神がこのようなひどいことをするのか。閻魔大王に伺ってください。」と願った。地方長官は仕方なく夫婦をなだめていったんは帰した。その後、長官は閻魔大王に供物を捧げ、文を書いて呼び寄せ、ことの次第を訪ねた。閻魔大王は「その三人の息子は商人だったのだが、老夫婦の宿屋に泊まったときに、主人夫婦は金品に目がくらんで三人を殺し、馬小屋に埋めてしまったのだ。彼らは老夫婦の息子たちに生まれ変わって、期待させておいてから突然死んで老夫婦を絶望させるという復讐をしたのだ。」と答えた。次の日、老夫婦の家を調べると、馬小屋から三人の遺体が発見された。老夫婦は観念して全てを白状した。長官は彼らに重い罰を下した、とのことだ。<ref>息子に生まれたかたき、韓国昔話集成4、崔仁鶴他、悠書館、p126-130</ref>。</blockquote>
== 愛欲と生まれ変わりの関係 ==

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