差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
伝承の主人公は「大日如来」とあるが、仏教の聖なる如来が博打や窃盗をするという設定はあまりにもひどいので、仏教伝来よりも古くからある伝承が、後に大日如来に結びつけられたものと考える。おそらくここで述べる「大日如来」とは星神・香香背男(かがせお)のことで、
<blockquote>秋鹿日女命から餅を盗んで女神の力を弱らせてしまい、女神は鳥神だったものが水に落ちて水神になってしまった</blockqouteblockquote>
とかそのような伝承があったのではないか、と思う。鳥を射たら餅に変じた話が豊後国風土記などになる。秋鹿日女命は鳥神で医薬神でもあったが、羽衣を盗まれた天女のように、自らの能力で自分自身を癒すことはできなかったのだろう。インドには[[ラーフ]]という星神が[[アムリタ]]という霊薬を神々から盗む話がある。中国では「不老不死の薬」は西王母のものだが、月で作られるものでもある。日本では月で作られるものは「餅」なので、この伝承や鳥神の変遷で語られる「餅」とは「不老不死の霊薬」に相当するものだし、その持ち主は当然あらゆる病を治す医薬神とみなされたであろう。

案内メニュー