台湾のバジとインドネシアのアメタを習合させたかのような名前の神である。この神のトーテムは羊であり、アメン神と同様である。空と植物の神格とのことで、植物神である点は蚩尤と一致する。天狗神は人身御供を要求するので、バアル・ハモンも同様といえる。子供を焼き殺すのは、バアル・ハモンが「火の神」でもあるからではないだろうか。まさにそうやって人身御供を「神に食べさせた」と思われる。
=== サートゥルヌス 我が子を食らう火の神 サートゥルヌスとトート 時の神 ===
地中海周辺の「我が子を食らう神」を見ていくと、気がつくことがある。カルタゴのタニトとその夫バアル・ハモンは幼児供犠を求めたと思われるが、若い乙女のみを求めたのではない。とすれば、タニトとバアル・ハモンは苗族のヤマイヌ(天狗)のように、日月乙女を狙い撃ちしたのではない、ということになる。
<blockquote>月と賭けをして勝ち、時の支配権を手に入れた。そこで太陽神の管理できない閏日を5日間作った(太陰暦と太陽暦の差)。(Wikipediaより)</blockquote>
とのことなのだが、サートゥルヌス(ギリシア神話のクロノス)は「時の神」ともされている。彼らは月の満ち欠け(太陰暦)の秩序だけでは正確に測れない1年を、彼らが支配する閏日を儲けることで、正確なものとしようとした。サートゥルナーリアは、年末に無秩序の神サートゥルヌスが支配する特別な閏日を儲けて1年の長さを正確に調節しようとする祭祀から発展したものではないだろうか。日月王母の働きだけでは、「1年」という単位は管理しきれないと、古代の人々は考えたのだろう。とのことなのだが、サートゥルヌス(ギリシア神話のクロノス)は「時の神」ともされている。彼らは月の満ち欠け(太陰暦)の秩序だけでは正確に測れない1年を、サートゥルヌスが支配する閏日を儲けることで、正確なものとしようとしたのではないだろうか。サートゥルナーリアは、年末に無秩序の神サートゥルヌスが支配する特別な閏日を儲けて1年の長さを正確に調節しようとする祭祀から発展したものと推察される。閏日を測って全体としては「世界の秩序を守る」からこそ、サートゥルヌスは農業神ともなり得たのではないだろうか。日月王母の働きだけでは、「1年」という単位は管理しきれないと、古代の人々は考えたのだろう。そして、トートという名前も「饕餮」に類似している名といえないだろうか。
サートゥルヌスは「我が子を食らう神である」という神話を持ち、そこに性差はない。それは何故だろうか。それはともかく、サートゥルヌスは「我が子を食らう神である」という神話を持ち、人身御供に性差はない。
=== ネイト・エジプト神話 ===