啓思想

啓思想（けいしそう）とは古代中国の伝説的人物である啓が帝位を簒奪し、それを正当化したことに基づき、神話や伝承の中で、話を簒奪者的な者達に都合良く作り得る思想のことを指す。管理人の造語である。例としては

1. 神話の中の女神と男神を入れ変える。
   1. 神話の中に男神を登場させる。（多くは女神の息子や兄弟といった形式を取る。）
   2. 神話の中の女神と男神の地位を入れ変える。
   3. 権威の高い女神の地位を低下させ、地位の低い女神に変えてしまう。
      1. 特に権威の高い女神の地位を低下させ、地位の低い「生贄となる」女神に変えてしまう。
2. 陰陽の陰と陽を入れ変える。
3. それまで「正しい」とされていたことを「悪い」と入れ変える。
4. 生きている神の神話を幽霊譚に入れ変える。
5. 動物番（黄帝型神）と動物（炎帝型神）を入れ替える。
   1. 黄帝型神と炎帝型神の性質を混ぜてしまう。
6. その他、ある神の性質に別の神の性質を加えて混ぜてしまう。
   1. その他、ある神の性質に別の物の性質を加えて混ぜてしまう。
   2. その他、ある神の性質を別の神の性質に変えてしまう。
   3. その他、ある神の性質を別の物の性質に変えてしまう。

等である。古代の社会を母系から父系に作り替える際に、大いに役にたった思想ではないだろうか、と管理人は思う。

関連項目

啓思想の由来と解説のある項目

• 月読命：「妻殺し」の「私的解説」を参照のこと

啓思想に基づく解説のある項目

• 牛郎織女
  • 天稚彦草子
• 櫛名田比売：櫛名田比売は主に軍神及び豊穣神としての西王母が変形し崩れた女神と思われる（→私的解説参照）。
• 嫦娥：西王母と女媧が変形し崩れた女神と思われる。