「甘露」の版間の差分
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* 上質の煎茶。 | * 上質の煎茶。 | ||
* アブラムシやカイガラムシ、ツノゼミなどの篩管液を主食とする半翅目昆虫が排泄する糖分に富んだ液体。これらの昆虫では食物に含まれる過剰な糖分(主としてスクロース)と水分を消化管の一部がループ状になってクロスする部分で能動輸送により消化管後部にショートカットする器官(濾過室)があり、消化管前半に濃縮されたアミノ酸やミネラルなどを効率的に消化吸収するとともに、余剰の糖分や水分を速やかに排泄する。この排泄物が昆虫学上の甘露で、アリなどの膜翅目や双翅目の昆虫には活動のエネルギー源となる食物として甘露に深く依存しているものも多い。また、甘露によって利益供与することでアリと共生して天敵からの防衛を成立させている昆虫も多い。 | * アブラムシやカイガラムシ、ツノゼミなどの篩管液を主食とする半翅目昆虫が排泄する糖分に富んだ液体。これらの昆虫では食物に含まれる過剰な糖分(主としてスクロース)と水分を消化管の一部がループ状になってクロスする部分で能動輸送により消化管後部にショートカットする器官(濾過室)があり、消化管前半に濃縮されたアミノ酸やミネラルなどを効率的に消化吸収するとともに、余剰の糖分や水分を速やかに排泄する。この排泄物が昆虫学上の甘露で、アリなどの膜翅目や双翅目の昆虫には活動のエネルギー源となる食物として甘露に深く依存しているものも多い。また、甘露によって利益供与することでアリと共生して天敵からの防衛を成立させている昆虫も多い。 | ||
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2022年10月21日 (金) 23:13時点における最新版
甘露(かんろ)とは、中華世界古代の伝承で、天地陰陽の気が調和すると天から降る甘い液体。後世、王者が高徳であると、これに応じて天から降るともされ、また神話上の異界民たる沃民はこれを飲んでいるとされている。後にインドから仏教が伝来すると インド神話の伝承で不死の霊薬とされたアムリタを、漢訳仏典では中国の伝承の甘露と同一視し、甘露、あるいは醍醐と訳すようになった。
- 転じて中華王朝や隣接諸国の年号。
- 甘露 (漢):前漢の宣帝劉詢の年号(紀元前53-紀元前50)。
- 甘露 (魏):三国時代、魏の高貴郷公曹髦の年号(256年-260年)。
- 甘露 (呉):三国時代、呉の末帝孫晧の年号(265年-266年)。
- 甘露 (前秦):五胡十六国時代、前秦・苻堅の年号(359年-364年)。
- 甘露 (高昌):高昌の麴光の年号(525年頃- 530年頃)。
- 甘露 (東丹):東丹国の東丹王耶律倍(やりつばい)の年号(926年-936年)。
- 飲み物が美味であることの喩え: 甘露水や甘露酒など。また、甘く味付けされていることの喩え: 甘露煮など。
- マクワウリの地方呼称(北海道・東北地方) - カンロ、味瓜(あじうり)など(品種:北海カンロなど)。
- 上質の煎茶。
- アブラムシやカイガラムシ、ツノゼミなどの篩管液を主食とする半翅目昆虫が排泄する糖分に富んだ液体。これらの昆虫では食物に含まれる過剰な糖分(主としてスクロース)と水分を消化管の一部がループ状になってクロスする部分で能動輸送により消化管後部にショートカットする器官(濾過室)があり、消化管前半に濃縮されたアミノ酸やミネラルなどを効率的に消化吸収するとともに、余剰の糖分や水分を速やかに排泄する。この排泄物が昆虫学上の甘露で、アリなどの膜翅目や双翅目の昆虫には活動のエネルギー源となる食物として甘露に深く依存しているものも多い。また、甘露によって利益供与することでアリと共生して天敵からの防衛を成立させている昆虫も多い。