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グミヤーは、「'''リ'''」という名の巨大な獣(サイに似ている)を見つけると、殺して、まず皮をはいで天を創った。続いて肉で大地を、また「リ」の各部を使って万物の物を創り出した。最後に脳を使って人間を創った。このままでは世界は不安定なので、「リ」の4本の脚を東西南北に立てて、天を支える柱にした。
グミヤーは、大きな亀を捕らえて大地を支えさせようとした。ところが亀が嫌がって逃げようとするので、その動きによって大地が揺れた。そのため金鶏を亀の見張りにつけた。亀が逃げようとすると金鶏が眼をつついて止めるのだ。ところが金鶏が眠くなると、その隙に亀が動くので地震が発生する。人々は米粒を蒔いて金鶏を起こさなければいけない。グミヤーは、大きな亀を捕らえて大地を支えさせようとした。ところが亀が嫌がって逃げようとするので、その動きによって大地が揺れた。そのため'''金鶏'''を亀の見張りにつけた。亀が逃げようとすると金鶏が眼をつついて止めるのだ。ところが'''金鶏'''が眠くなると、その隙に亀が動くので地震が発生する。人々は米粒を蒔いて金鶏を起こさなければいけない。
== 太陽を射落とす話(射日神話) ==
== 私的解説 ==
グミヤーは中国神話の黄帝と羿に相当する。この2つが本来一つのもので、「射落とされた太陽」とは「炎帝」のことであることが分かる。炎黄闘争の神話がそれだけに留まらず、「創造神話」にまで発展したものと考える。揚子江流域の神話である。[[炎帝神農|炎帝]]型河川神が犀で現されるところは、[[李氷]]の治水神話を彷彿とさせる。
太陽が女神、月が男神で現されることが特徴である。陰陽でいえば、女性が「グミヤーは中国神話の[[黄帝]]と[[羿]]に相当する。この2つが本来一つのもので、「射落とされた太陽」とは「炎帝」のことであることが分かる。炎黄闘争の神話がそれだけに留まらず、「創造神話」にまで発展したものと考える。「創造神話」は[[女媧]]の創造神話と類似している。グミヤーの偉大さを現すために、[[女媧型女神]]の創造神話をグミヤーの事績として置き換えたものと思われる。[[啓思想]]6型の変換である。グミヤーの名前には「gm」の子音が入るため、彼らは印欧語族ではないのだけれども、グミヤーの名前には「炎」という意味が含まれ、グミヤーは[[羿]]([[黄帝]])と[[啓]]([[祝融]])の合成神である可能性があると思う。[[女媧型女神]]の創造神話までもがグミヤーの事績とされている点は、グミヤーの神格を高めるために、色々な神の事績を「グミヤーのもの」として置き換えたからではないか、と思う。同様に[[羿]]([[黄帝]])と[[啓]]([[祝融]])を合成させた神に中東の[[ニムロド]]という神がいるように思う。 太陽が'''女神'''、月が'''男神'''で現されることが特徴である。陰陽でいえば、女性が「'''陽'''」、男性が「'''陰'''」となる。グミヤーが誰か(特に女性)の助けを借りて射日や天地創造を行った、との記載はなく、その点は'''省かれている'''と考える。
==関連項目==
=== 創造神話 ===
* [[盤古]]:巨大なものが死んで世界を形づくるところが共通している。
** [[李氷]]:犀の神が殺されるところが一致している。
* [[女媧]]:大亀の脚で天を支えることが類似している。
=== 射日神話 ===
*[[羿]]:10個の太陽を射落とすことが類似している。 === 倒す神(黄帝型神)である点 ===* [[黄帝]]** [[ニムロド]]:[[黄帝]]と[[啓]]([[祝融]])の性質が入り交じった神。* [[啓]]([[祝融]]):「炎」に関連すると思われる名前を持つ。
==参考文献==
* Wikipedia:グミヤー(最終閲覧日:22-10-11)
** 吉田敦彦監修「世界の神話がわかる」日本文芸社、1997年、177-180頁
* Wikipedia:プーラン族(最終閲覧日:22-10-11)
{{DEFAULTSORT:くみやあ}}
[[Category:アジアの神話中国神話]]
[[Category:創造神]]
[[Category:女媧型神]]
[[Category:黄帝型神]]
[[Category:羿型神]]
[[Category:中国の民族啓型神]][[Category:タイの民族]][[Category:ミャンマーの民族金鶏]][[Category:プーラン族]][[Category:イグニス系]]

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