'''金蛙王'''(きんあおう、금와왕、クムワワン)は高句麗建国神話に現れる伝説上の人物であり、扶余王[[[[解夫婁王|解夫婁]]]](かいふる、ヘプル)の子、東明聖王([[朱蒙]])の父。[[朱蒙]]の誕生については東明聖王を参照のこと。
== 概要 ==
金蛙王は卵を犬や豚の傍に捨てさせるが、共にこれを食べなかった。路上へ捨てると牛馬がこれを避け、野原へ捨てると鳥が卵を抱いて守った。自ら割ろうとしても割れず、遂に母へ返した。[[柳花夫人|柳花]]が暖め続けると卵が割れ、男の子が生まれた。それが[[朱蒙]]である。
== 私的考察 ==
金蛙王は岩(死んだ女性)から生まれたことが暗示され、「金」という名前からも日や火に関する神であることが暗喩されている。中国神話の[[啓]](出生が母親の死に関連する)、[[祝融]](火の神)、日本神話の[[火之迦具土神]]に相当する神といえる。王家の祖神としては[[須佐之男命]]に相当する。
子供を捨てるところは、[[人身御供]]を思わせる。[[人身御供]]に捧げられても死ななかったからこそ、[[朱蒙]]は特別な子供なのである。
== 外部リンク ==
* [[解夫婁王]]:金蛙王の父。
* [[柳花夫人]]:金蛙王の妻。
* [[啓]]:中国神話で金蛙王に相当する神。
** [[祝融]]:中国神話で金蛙王に相当する神。
* [[玉皇大帝]]:誕生が人外のものの「お告げ」である点が類似している。
* [[須佐之男命]]:日本神話で金蛙王に相当する神。
** [[火之迦具土神]]:日本神話で金蛙王に相当する神。
== 私的考察 ==
<references group="私注"/>
== 脚注 ==