「城頭山遺跡」の版間の差分
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2022年8月21日 (日) 14:15時点における版
城頭山遺跡(じょうとうざんいせき)は、中国の新石器時代の大渓文化から石家河文化にかけての城跡。湖南省常徳市澧県城頭山鎮に位置する。遺跡の年代は6500年あまり前で、中国最古の城跡とされる。保存状態の良好な水田跡や最古の祭壇跡が発見されている。長江文明の形成や稲作農業の発展を解明する上で学術的価値は高い。1996年、遺跡は中国国務院により全国重点文物保護単位に指定された。
祭壇から出土した稲籾は、翌年の稲籾を収穫し分配する儀礼の可能性が高い。ウシの下顎骨が人骨と同時に埋葬されていること、サイの骨には焼けたあとがあること、日本列島の弥生時代において聖獣とされたシカの仲間が人骨の上から発見されたことから、これらの動物は農耕儀礼に捧げられた生贄であったろう。人骨も副葬品がまったくなく、膝を曲げた屈葬であることから、供犠された生贄であった可能性が高い[1]。
参考文献
- Wikipedia:城頭山遺跡(最終閲覧日:22-08-21)
- 長江文明の探求、梅原猛、安田喜憲共著、新思索社、2004
関連項目
参照
- ↑ 長江文明の探求、梅原猛、安田喜憲共著、新思索社、2004、p88