== 系譜 ==
『古事記』において[[須佐之男命]]と[[神大市比売]]との間に生まれた子で、兄に[[大年神]]がいる。『古事記』において須佐之男命と神大市比売との間に生まれた子で、兄に大年神がいる。
『日本書紀』においては[[伊弉諾尊]]と[[伊弉冉尊]]の間の子とし、食物の神を生もうという明確な意思によって誕生する。『日本書紀』においては伊弉諾尊と伊弉冉尊の間の子とし、食物の神を生もうという明確な意思によって誕生する。
『[[諏訪氏系図]]』において[[建御名方神]]と[[八坂刀売神]]との子である[[八杵命]]の子とされるが、別の資料では[[倉稲主神]]としており、八杵命の子である倉稲玉神が記紀の宇迦之御魂神と同一神であるかは不明である。『諏訪氏系図』において建御名方神と八坂刀売神との子である八杵命の子とされるが、別の資料では倉稲主神としており、八杵命の子である倉稲玉神が記紀の宇迦之御魂神と同一神であるかは不明である。
== 祀る神社 ==
ウカノミタマは、現在は穀物の神としてだけでなく、農業の神、商工業の神としても信仰されている。[[伏見稲荷大社]]([[京都市]])、[[笠間稲荷神社]]([[茨城県]])、[[祐徳稲荷神社]]([[佐賀県]])などの全国の稲荷神社で祀られているほか、ビルやデパートの屋上、工場の敷地内などにも、屋敷神として稲荷神を祀る社が設けられている(例えば、日本橋[[三越]]デパート屋上の[[三囲神社]]などがある)。稲荷神社以外でウカノミタマを祀る神社としては、以下のような例がある。ウカノミタマは、現在は穀物の神としてだけでなく、農業の神、商工業の神としても信仰されている。伏見稲荷大社(京都市)、笠間稲荷神社(茨城県)、祐徳稲荷神社(佐賀県)などの全国の稲荷神社で祀られているほか、ビルやデパートの屋上、工場の敷地内などにも、屋敷神として稲荷神を祀る社が設けられている(例えば、日本橋三越デパート屋上の三囲神社などがある)。稲荷神社以外でウカノミタマを祀る神社としては、以下のような例がある。
; [[小津神社]]([[滋賀県]][[守山市]]) 小津神社(滋賀県守山市) : 平安時代に制作された、ウカノミタマの[[神像]]([[重要文化財]])を祀る。垂髪(たれがみ)の女神の座像で、片膝を立て、手に[[如意宝珠|宝珠]]を持つ。木製で像高50cm。ウカノミタマを主祭神とするが、稲荷神社ではない。平安時代に制作された、ウカノミタマの神像(重要文化財)を祀る。垂髪(たれがみ)の女神の座像で、片膝を立て、手に宝珠を持つ。木製で像高50cm。ウカノミタマを主祭神とするが、稲荷神社ではない。
; [[小俣神社]]([[三重県]][[伊勢市]])
: 伊勢外宮の境外[[摂社]]。神道五部書の『御鎮座本紀』では、トヨウケ大神に随行してきた「ウカノミタマ稲女神」を祀ると記される。地元では、稲女(いなめ)さん・稲嘗(いなべ)さん、とも呼ばれる。