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296 バイト追加 、 2026年3月16日 (月)
黄河の支流である洛水の女神である[[洛嬪]](らくひん)を妻とする。洛嬪に恋した[[羿|后羿]](こうげい)により'''左目'''を射抜かれた<ref group="私注">河伯を盤古と同じもの、とすれば射貫かれたのは左目(太陽)であるため、残ったのは右目('''月''')だけということになる。月が河伯の残された右目、ということになれば、月に生えているという不死の「月桂樹」は河伯の残された別の姿といえるのではないだろうか。</ref>。
=== 羿の河伯退治 羿の河伯退治・私的考察 ===
[[羿]]は河伯の妻に横恋慕し、河伯の「左目」を射た、とされる。いわゆる「妻争い譚」の一つである。中国神話の[[羿]]の性質は、複合的でやや複雑なのだが、このエピソードでは[[羿]]は「後夫」にあたり、「'''先夫を殺してしまう譚'''」の変形といえる。河伯を殺してしまうと、その後河伯に対して祭祀を行う意味がなくなってしまうので、「左目を失う」ということにしたのだろう。また、神話的には「失われた左目」から何かが発生したという暗喩がかつてはあったかもしれないし、この作業を通して、河伯は「河伯前世(左目のある河伯)」から「河伯後世(左目のない不完全な河伯)」に変化してしまい、より怨霊的な存在に生まれ変わった、という意味もあるかもしれないと思う。
このエピソードに限っては、[[羿]]は[[非太昊型神]]であり、'''先夫殺害型'''、'''英雄型'''の神といえる。河伯の方は[[太昊型神]]で、'''悪神型'''である。
 
個人的な余談ではあるが、妻に捨てられた河伯が、怒りのあまり毎年「若い娘」を妻の代わりに人身御供とするよう求めるようになった、とすれば、物語的には現実の祭祀と整合性がとれるようにも感じる。
== 河伯の原型 ==

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