=== 捜神記 ===
<blockquote>高辛氏に年老いた婦人があった。王宮に住んでいたが、耳の病気にかかって長いあいだ苦しんだのを、医者が治療して、眉ほどの大きさの虫をほじり出した。婦人が帰ったあと、その虫を[[ヒョウタン|瓢]]の種子を入れるざるの中へ入れ、盤をかぶせておいたところ、たちまち[[イヌ|犬]]に変わってしまった。その毛なみには五色の色があった。そこで盤瓠と名づけ飼っていたのである<ref>341、蛮夷の起原、捜神記巻十四、平凡社、于宝著、武田晃訳、平凡社ライブラリー、2000年1月24日、p410</ref>。</blockquote>
==== 私的解説 ====
[[ヒョウタン|瓢]]が誕生に関連する点は大洪水を逃れる'''[[伏羲]]'''と共通しており、関連性がうかがえる。器の中に入れられて、蓋をしておくと何かが「発生する」という伝承は、台湾原住民[[パイワン族]]の先祖である「[[パイワン族|百歩蛇]]」の誕生神話に類似している。中国神話では槃瓠と[[伏羲]](蛇神)の性質が被り、彼らが「同じ神」あるいは「'''起原の一部が同じ神'''」ということが分かりやすいが、台湾原住民の伝承では、[[パイワン族]]が「蛇祖」、[[ルカイ族]]が「[[イヌ|犬]]信仰」と大別される傾向があるように思う。でも完全に分かれているのではなくて、[[パイワン族]]に[[イヌ|犬]]神の伝承があるし、[[ルカイ族]]には蛇神信仰や壺信仰が存在して、重複する宗教思想があるように思う。
== 槃瓠の最期 ==