差分

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ヒッタイトの次席神テシュブは印欧語系の神であり、名前の最後が「b」の子音で終わる。ローマのユーピテルが「t」、エトルリアのティニアが「n」、北欧のトールが「o」の音で終わることと併せて考えれば、テシュブの名前はゲルマン系の雷神に近い名と考える。おそらくヒッティ族(ヒッタイトでテシュブを擁した氏族)は、ゲルマン系に近い氏族であって、ゲルマン系と共通した文化を持っていたと推察される。ヒッタイトは他民族国家であって、宗教的には各氏族の共存並立を求めた多神教国家だったので、誰かが誰かを報復のために皆殺しにした、というような凄惨な内容の神話は忌避される傾向にあったのではないか、と推測するが、ドイツには女性が報復のために一族郎党を皆殺しにして最後には「そして誰もいなくなった」状態になる有名な「ニーベルンゲンの歌」がある。これは、クリームヒルトという女性が、兄嫁のブリュンヒルドという女性を侮辱して、結果兄がクリームヒルトの夫を報復のために殺したので、更にその結果、「復讐の塊」と化したクリームヒルトが自分の一族郎党を皆殺しにしてしまった、という伝承である。かなり、大勢の人が殺戮の対象になっている点が、ナルト叙事詩の「バトラズの復讐」と類似する。登場人物の立ち位置は異なるが、そもそもクリームヒルトとは「ヘミッツ」と類似した子音の名であり、ブリュンヒルドは「バトラズ」に類似した子音の名である。
 
これは元々は、クリームヒルトが母親、ブリュンヒルデが娘であって、娘を害した夫(すなわちジークフリート)を母親のクリームヒルトが殺した、というギリシア神話のイーピゲネイアのような話と、ブリュンヒルデが父親を殺した兄のジークフリートを復讐のために殺した、という2つの伝承があり、それをアレンジを加えて一つに纏めたら'''「そして誰もいなくなった」になってしまった'''、という話なのではないだろうか。またジークフリートが「一応不死身」であるという設定はギリシア神話の'''アキレウス'''に類似しており、アキレウスの名はアータル、バトラズに類する名と考える。おそらく、ギリシア神話のアキレウスもヒッタイトに近いゲルマン系の氏族から取り込んだ半神半人の英雄なのだろう。だから、半神半人の英雄が不老不死である、とかなにがしかの報復において苛烈な所業がまかり通る、という設定の起源は、ゲルマン系に近い氏族から出ており、氏族そのものの移動や近隣氏族への思想的影響によって各地に伝播したものと考える。ただし、ジークフリートそのものはティワズ(Tiwaz)に近い名であって、西欧ではティワズ(Tiwaz)とアルト群の神々は、性質的に「類似した神」と考えられていた可能性が高いように思われる。
よって、アータル、バトラズ、アテーナー、アーサーと彼らは広く「'''起源が同じで性質が類似している'''」神話的存在なのである。
起源的には、バトラズ、アータル、アーサーの順に古いと考える。
 
=== 余談 ===
ナルトには「一応不死」の体を持ちながら、最後には殺されてしまう神として他にソスランがいる。インドのスーリヤ、ルウィのシワットに類する神と考える。ギリシア神話のアキレウス、ゲルマンのジークフリートはこちらに類する神と考える。
 
「ニーベルンゲンの指輪」は元々は、クリームヒルトが母親、ブリュンヒルデが娘であって、娘を害した夫(すなわちジークフリート)を母親のクリームヒルトが殺した、というギリシア神話のイーピゲネイアのような話と、ブリュンヒルデが父親を殺した兄のジークフリートを復讐のために殺した、という2つの伝承があり、それをアレンジを加えて一つに纏めたら'''「そして誰もいなくなった」になってしまった'''、という話なのではないかと考える。またジークフリートが「一応不死身」であるという設定はギリシア神話の'''アキレウス'''に類似しており、'''シワットという神が、「妻に殺された」という性質が内包される場合があった'''と考える。おそらく、ギリシア神話のアキレウスもヒッタイトに近いゲルマン系の氏族から取り込んだジークフリート的な半神半人の英雄なのだろう。だから、半神半人の英雄が不老不死である、とかなにがしかの報復において苛烈な所業がまかり通る、という設定の起源は、ゲルマン系に近い氏族から出ており、氏族そのものの移動や近隣氏族への思想的影響によって各地に伝播したものと考える。ただし、ジークフリートそのものはティワズ(Tiwaz)に近い名であって、西欧ではティワズ(Tiwaz)・シワットとアルト群の神々は、性質的に「類似した神」と考えられていた可能性が高いように思われる。
 
ニーベルンゲンのクリームヒルトは北欧ではグズルーン(Guðrún)と呼ばれる。英語に直せば「Great Deva + n」という意味とできるかと思う。「G」と「Deva」を入れ替えれば'''ドゥルガー'''(Durgā)と読めるのではないだろうか。インドのドゥルガー女神には、夫のシヴァの腹の上で踊ったという伝承がある。また、標的に対して凄惨な攻撃を行うことでも有名な女神である。ということは、グズルーンとシグルト、言い換えればクリームヒルトとジークフリートはインド神話の「ドゥルガーとシヴァ」に相当するのであり、ドゥルガーの「腹上踊り」は「夫を殺したことを示唆する」とそういうことなのだと思う。ドゥルガー・パールヴァティーはサティーの生まれ変わりと言われているので、サティーの時は夫と父の不仲を案ずるだけの女神だったのだけれども、生まれ変わった後は夫を殺して、夫に殺された父の復讐を果たした、というのが一番古いドゥルガーとシヴァの神話なのではないだろうか。
 
また、北欧のグズルーンに「n」の子音がつくのはこれは「熊」の神を示すのであって、伝承がインドからゲルマン系に移されて彼らが北欧に定住する間に、女神のトーテムが「虎(Tiger)」から「熊」に変更されたからではないだろうか。グズルーンがドイツで「クリームヒルト」と呼ばれるのは「KM」の子音が「熊」を現すからだと考える。熊のことを「クマ」と一般名詞で呼ぶのは現代では日本人だけだけれども、古代においてはこれは「クマ」を隠喩する隠語の一つで、神の名として国際的に使われていた言葉だったのだと考える。
== 解説・神話 ==

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