<blockquote>大洪水が起きて、二人の兄妹が臼をに乗って生き延びた。兄妹は夫婦となった。タタハチラヅという神が来て、拝神の行事を教えた(アミ族南勢アミ群、神々の物語134-136p)。</blockquote>
=== 私的解説 じじ穴とばば穴 ===苗族の伝承に日月を射る話がある。台湾の伝承でも日あるいは月を射る伝承があって、内容が似通っているので元は日月を射る話だったとしてもおかしくないと考える。他の地域の伝承と比較した場合、台湾の伝承の特徴は下諏訪の伝承。下諏訪は金刺氏の拠点の一つ。* 複数の人(若い男性が二人、というパターンが多い)が、太陽を射る。一人は日月の血潮を浴びて亡くなることが多い。<blockquote>下諏訪町の上水道池付近にじじ穴とばば穴と呼ばれる古墳がある。むかし、火の雨が降ったとき、この二つの穴に逃げ込んだ人だけが助かったという。今の下諏訪の人々は、この二つの穴に逃げ込んだ人たちの子孫だといわれている(信州の民話伝説集成南信編p44)。</blockquote>* 羿のように地上から太陽を射落とすのではなく、日月を射るために異界を旅するパターンが多い。場合によっては多くの年月を要し、帰ってくる頃には浦島太郎のようになっていることもある。ということである。若者二人ではなく、少数だが'''男女'''が旅するパターンもある。==== 私的解説 ====
「オアイム」という鳥が月を射る話、は多少の欠損と「内容のはしょり」があるが、原型に近い話と考える。「若者二人が旅をする話」はかなり変形が進んだもので、紀元前5000年頃には「日月を射る神話」は、元の話からすでにかなり改変された状態であることが分かる。
=== 推察される元の話とその変遷 ===