15,602
回編集
差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
[[16世紀]]頃のドイツで、鉱山に、時々発見される、熱すると有毒ガスを吐く鉱石について、Cobaliと呼ばれる妖精が[[銀]]や[[銅]]を抜いたものであるとされた。後、この伝承が[[イギリス]]に渡った際、その石は[[ヒ素]]や銀、銅を含んだものであると解釈され、さらに後の[[18世紀]]、そこから精製された物質が[[原子番号]]27の[[金属元素]] に制定されるにあたって、その名をこの妖精の名から[[コバルト]]とした{{sfn|16世紀頃のドイツで、鉱山に、時々発見される、熱すると有毒ガスを吐く鉱石について、Cobaliと呼ばれる妖精が銀や銅を抜いたものであるとされた。後、この伝承がイギリスに渡った際、その石はヒ素や銀、銅を含んだものであると解釈され、さらに後の18世紀、そこから精製された物質が原子番号27の金属元素 に制定されるにあたって、その名をこの妖精の名からコバルトとした<ref name="Anna">Ａ・フランクリン|, 2004|page=172}}, 172p</ref>。
[[アンナ・フランクリン]]によれば、ドイツ、[[デンマーク]]、[[オーストリア]]、[[スイス]]で言い伝えられている精霊{{sfn|Ａ・フランクリン|2004|pageアンナ・フランクリンによれば、ドイツ、デンマーク、オーストリア、スイスで言い伝えられている精霊<ref name=172}}である。彼らは[[乳|ミルク]]や[[穀物]]などと引き替えに家事をしてくれたりもするが、贈り物をしないままだと住人の人間に[[いたずら]]をして遊んだりもする。また、一度贈り物をもらったコボルトはその家から出て行ってしまうと言われる。"Anna" />である。彼らはミルクや穀物などと引き替えに家事をしてくれたりもするが、贈り物をしないままだと住人の人間にいたずらをして遊んだりもする。また、一度贈り物をもらったコボルトはその家から出て行ってしまうと言われる。
[[ローズマリ・エレン・グィリーによれば、コボルトにはイギリスのボガートやブラウニーのような「'''家につく'''」者と、ノッカーやアメリカのトミーノッカーにあたる「'''鉱山につく'''」ものがいるという<ref name="Rose">ローズマリ・エレン・グィリー]]によれば、コボルトには[[イギリス]]の[[ボガート]]や[[ブラウニー]]のような「家につく」者と、[[ノッカー]]やアメリカのトミーノッカーにあたる「鉱山につく」ものがいるという{{Sfn|ローズマリ・エレン・グィリー|, 1995|p=182}}, 182p</ref>。
編集の要約なし
'''コボルト'''は、ドイツの民間伝承に由来する醜い妖精、精霊である。
== 概要 ==
== 造形 ==
最も一般的なイメージは、ときに手助けしてくれたりときにいたずらをするような家に住むこびとたちというものである。もうひとつあるコボルトのイメージは、[[坑道]]や地下に住み、皴のよった小さな顔で、尖ったフードの付いた服を着た[[ノーム (妖精)|ノーム]]により近い姿である{{sfn|Ｃ・ローズ|2003|page=149}}。
