[[File:Seal of Inanna, 2350-2150 BCE.jpeg|thumb|500px|両手に鎚矛を持ち、背中に翼の生えた天の女主人・イナンナ。<br />イナンナがライオンの背に足をかけ、その前にニンシュブルが立って敬意を表している様子を描いた古代アッカド語の円筒印章(紀元前2334年頃~2154年頃)<ref>Wolkstein, Kramer, 1983, pages92, 193</ref>ナカダI期(紀元前4000年頃~紀元前3550年頃)のC陶器のボウル。内縁に蛇が描かれている。太陽神(ラーあるいはセト)の原型がアペプの原型と戦っている図であろうか。画面左上のカバに見える動物はタウエレト女神の原型だろうか。]]
'''アペプ'''('''Apep''')は、エジプト神話における悪の化身。古代エジプト語での名は他に、'''アーペプ'''('''アアペプ'''、'''Aapep''')、'''アペピ'''('''Apepi''')、'''アピペ'''('''Apipe''')、'''アポペ'''('''Apope''')などが挙げられる。古代エジプト語のヒエログリフは、母音を明確に記述しないため本来の発音は、はっきりしない。古典ギリシア語転記である'''アポピス'''('''Αποφις''', ''Apophis'')でもよく知られる。