「タウエレト」の版間の差分
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↑ ジェラルディン・ピンチ『古代エジプトの魔術』(ロンドン:大英博物館出版、1994年)、39ページ。
↑ ジェニファー・ハウザー=ウェグナー、「タウェレト」『古代の神々は語る:エジプト宗教ガイド』ドナルド・レッドフォード編(オックスフォード:オックスフォード大学出版局、2002年)、351-352ページ。
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− | '''タウエレト''' | + | '''タウエレト'''(古代エジプト語:tꜣ-wrt, Tawaret, Taueret, Taweret, Tuat、Tuart、古代ギリシア語:Θουέρις、ローマ字表記:Thouéris、Thoeris、Taouris、Toeris)、'''タウルト'''(Taurt)、'''トエリス'''(Toeris)、'''イプス'''(Ipy)、'''イペット'''(Ipet)、'''アペット'''(Apet)、'''オペット'''(Opet)、'''レレト'''(Reret)は、エジプト神話に伝わる家庭、出産、豊穣を司る女神である。「タウエレト」という名前は「偉大な女性」または単に「偉大な者」を意味し、危険な神々に対する一般的な宥めの呼びかけだった<ref>ジェラルディン・ピンチ『古代エジプトの魔術』(ロンドン:大英博物館出版、1994年)、39ページ。</ref>。タウエレトは一般的に「天国の女神」「地平線の女王」「水を取り除く女」「清らかな水の女王」「誕生の家の女」という称号を持っていた<ref>ジェニファー・ハウザー=ウェグナー、「タウェレト」『古代の神々は語る:エジプト宗教ガイド』ドナルド・レッドフォード編(オックスフォード:オックスフォード大学出版局、2002年)、351-352ページ。</ref>。 |
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | 主に直立した雌の河馬の姿で描かれる。手には護符、河馬の頭、'''獅子'''の脚、''' | + | 主に直立した雌の河馬の姿で描かれる。手には護符、河馬の頭、'''獅子'''の脚、'''ナイルワニ'''の背と尾、そして大きく垂れ下がった乳房を持つ人間として描かれることも多い。 |
カバは、古代エジプト人に恐れられた動物だったが出産の神として広く信仰を集めた。逆に王家からは重視されず、大きな神殿や神話は残されなかった。 | カバは、古代エジプト人に恐れられた動物だったが出産の神として広く信仰を集めた。逆に王家からは重視されず、大きな神殿や神話は残されなかった。 |
2025年2月5日 (水) 18:15時点における版
タウエレト(古代エジプト語:tꜣ-wrt, Tawaret, Taueret, Taweret, Tuat、Tuart、古代ギリシア語:Θουέρις、ローマ字表記:Thouéris、Thoeris、Taouris、Toeris)、タウルト(Taurt)、トエリス(Toeris)、イプス(Ipy)、イペット(Ipet)、アペット(Apet)、オペット(Opet)、レレト(Reret)は、エジプト神話に伝わる家庭、出産、豊穣を司る女神である。「タウエレト」という名前は「偉大な女性」または単に「偉大な者」を意味し、危険な神々に対する一般的な宥めの呼びかけだった[1]。タウエレトは一般的に「天国の女神」「地平線の女王」「水を取り除く女」「清らかな水の女王」「誕生の家の女」という称号を持っていた[2]。
概要
主に直立した雌の河馬の姿で描かれる。手には護符、河馬の頭、獅子の脚、ナイルワニの背と尾、そして大きく垂れ下がった乳房を持つ人間として描かれることも多い。
カバは、古代エジプト人に恐れられた動物だったが出産の神として広く信仰を集めた。逆に王家からは重視されず、大きな神殿や神話は残されなかった。
参考文献
- Wikipedia:タウエレト(最終閲覧日:25-02-05)
- ステファヌ・ロッシーニ他『エジプトの神々辞典』矢島文夫・吉田春美訳、河出書房新社(1997年)
関連項目
- セクメト
- バステト