「'''竜女神は夫が死んだので、彼を生まれ変わらせるために殺されて冥界で子を産んだ。生まれた子供は山に捨てた。そして更に子供の養母(犀竜女神の別形態)は死んだ(あるいは息子に焼き殺された)。実の母親は子供に龍玉を与えるためにたまに黄泉の国から戻ってきた。'''」
という話が元にあったと思われる。小泉小太郎についても同じ。子供が養父を焼き殺す、とすると朝鮮の伝承「[[肥長比売|龍女]]」に近い話になる。これがもっと民間伝承化したらいわゆる「子育て幽霊」になると思われる。母親は元は「飴を買いにくる」のではなく「'''捨てた子供に飴(玉)を渡しに来る'''」というのが本来の神話だ。これは疫神である子供を鎮める効果もあるし、龍玉の能力(財産や権力を)を子供に譲る、という意味でもあると考える。日本神話では、天照大御神が父親から首飾りを譲られる、という話がある。」というのが本来の神話だ。これは疫神である子供を鎮める効果もあるし、龍玉の能力(財産や権力を)を子供に譲る、という意味でもあると考える。日本神話では、天照大御神が父親から首飾りを譲られる、という話がある。泉小太郎では、母親は玉を渡しに来るだけでなく、「'''犀川流域の開拓まで子供のために行う'''」という内容に中身が拡張されている。
「'''生まれた子供を捨てる。'''」というモチーフは北東アジアの'''犬祖神話'''に多く見られ、燕や朝鮮などの王家の始祖神話にみられる。日本では賀茂系氏族の始祖神話に見られる。本来、犬神の元は犬をトーテムに持っている[[黄帝]]のこと、龍神といったら蛇をトーテムに持っている[[伏羲]]・[[女媧]]のこと、あるいは水神で龍でもある[[黄帝]]のこと、なのだけれども、北東アジアでは、[[女媧]]型の女神が、「犬神の妻」扱いされる神話が多いように思う。