*射止める - 手に入れることの喩え。「金的を射とめる」とは望んだものが手に入ったことの喩え。
*金的 - 手に入れたいものの喩え。「金的を射とめる」とは望んだものが手に入ったことの喩え。
*射幸心 - 偶然によりもたらされる[[幸運]]や[[金品]]に高揚する心。[[賭博|賭けごと]]の[[期待値]]を上下させることにより、賭博に参加する人々の変化する心情。偶然によりもたらされる幸運や金品に高揚する心。賭けごとの期待値を上下させることにより、賭博に参加する人々の変化する心情。
*祝的(しゅうてき) - 厄や鬼が祓われたことの喩え。神事としての的矢において金的や銀的から矢を抜く儀礼。
*図星 - 物事の隠された意味や意図を指摘したり見抜くこと。
*的中 - 物事の予想が当ること。思ったとおりに事が進んだこと。
*的 - 注視、注目される人や物事。「羨望の的」や「攻撃の的になる」など。
*的外れ/的を射る - 物事の真意や要点を把握することが出来ないこと。話が伝わらないこと。反対語として「的を射る」がある。「当を得る」と混同されることが多いが、こちらは射幸心は同じでも「[[富くじ]]」から生まれた語である。物事の真意や要点を把握することが出来ないこと。話が伝わらないこと。反対語として「的を射る」がある。「当を得る」と混同されることが多いが、こちらは射幸心は同じでも「富くじ」から生まれた語である。
*正鵠を射る/得る ⇔正鵠を失する<ref>『新明解国語辞典』, 第5版。</ref> - 要点を押さえている。⇔ 〜を外れている。
*目星をつける - 物事の大略な本質を見極めること。
=== 公家文化としての遊興 ===
武家文化に対し、公家文化は[[花鳥風月]]と喩えられる[[雅]]や[[遊び]]、いわゆる[[趣味]]や[[芸術]]である。江戸時代に住民が豊かになったことから、余暇を楽しむゆとりができ、このことにより様々な公家文化が、普及し文化や風俗習慣になり、弓矢やそれに類する射的が隆盛を極め、形を変えながら日本の祭り文化やお座敷遊びに根ざしている。と喩えられる雅や遊び、いわゆる趣味や芸術である。江戸時代に住民が豊かになったことから、余暇を楽しむゆとりができ、このことにより様々な公家文化が、普及し文化や風俗習慣になり、弓矢やそれに類する射的が隆盛を極め、形を変えながら日本の祭り文化やお座敷遊びに根ざしている。
; 楊弓
: 主に[[平安時代]]の[[公家]]が[[遊興]]で使用したといわれ、座ったままで行う正式な弓術で、対戦式で的に当った点数で勝敗を争った。後に江戸時代には、的屋(まとや)が営む懸け物([[賭博|賭けごと]])の射的遊技として庶民に楽しまれ、江戸時代の後期には、隆盛を極め、好ましくない風俗の側面まで持つようになった。そして[[大正時代]]まで続いたといわれるが、江戸時代から大正に至るまで好ましくない賭博や風俗だと考えられ、度々規制や禁止がなされた。主に平安時代の公家が遊興で使用したといわれ、座ったままで行う正式な弓術で、対戦式で的に当った点数で勝敗を争った。後に江戸時代には、的屋(まとや)が営む懸け物(賭けごと)の射的遊技として庶民に楽しまれ、江戸時代の後期には、隆盛を極め、好ましくない風俗の側面まで持つようになった。そして大正時代まで続いたといわれるが、江戸時代から大正に至るまで好ましくない賭博や風俗だと考えられ、度々規制や禁止がなされた。
:; 的屋(まとや)
:: 公家の楊弓と祭り矢・祭り弓を起源とし、江戸時代には懸け物の射的遊技が出来た。[[祭り]]や[[市]]や[[縁日]]が立つ[[寺社]]の[[参道]]や[[境内]]、[[門前町]]・[[鳥居前町]]・[[遊廓]]で出店や夜店として大規模な楊弓店、から小さな矢場といわれる小店があり、弓矢を使い的に当て、的の位置や種類により、商品や賞金が振舞われた。