魔法の大釜

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民話や伝承では、食物を際限なく発生させる「魔法のアイテム」が登場することがある。これを「魔法の大釜」あるいはそれに類するアイテムとして纏める。「魔法の大釜」として顕著なものはケルト神話の神ダグザの持ち物である「決して空にならない大釜(coire ansic)」がある。「尽きせぬ食料」は直接的な「豊穣」の象徴である。神話の上では「最高神の持ち物」に相応しい、とされたのであろう。

「魔法の大釜」系のアイテムは、貴重な品であるため、悪者から狙われることがままある。その際には「護衛」を発生させるアイテムも共に入手する場合がある。

おそらくアイテムの起源は、伏羲(ヒョウタン)から作られた器、縁起が良いとされる食器類のことであると考える。伏羲が食物の豊穣をもたらす神と考えられていたのであろう。

「魔法の大釜」系アイテムが登場する民話・伝承[編集]

テーブルクロス系[編集]

ヨーロッパの民間伝承では、「大釜」の代わりにテーブルクロス類が登場することが多いように感じる。

護衛付きの物語[編集]

関連項目[編集]

  • 伏羲
  • ダグザ:ケルト神話で「魔法の大釜」を所有する最高神。

参考文献[編集]

  • ソヴィエト諸民族民話集、エム・ブラートフ編、未来社、1955、p35-43