狗天伯社

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狗天伯社(こまてんぱくしゃ)は長野県長野市栗田にある神社。主祭神は不明。かつては裾花川のほとりにあったものか。

概要[編集]

「水神」の石祠と並んで鎮座する。主祭神は不明。創建年代不詳。

この近辺では唯一のもので、祭神すらわからない謎の神様である。この神社は、小さいながら『長野県町村誌』にも掲載されているが、祭神・勧請年月については「不詳」とあり、祭日が3月25日とあるのみである。頭につく「狗」の文字からは、「天狗」あるいは山犬=狼などが連想されるので、山岳宗教と何らかの関わりがありそうに思われるが、一般には水神と同様、農耕の守護神としての意味合いが強いもののようだ[1]

私的考察[編集]

「狗」という言葉より犬神であることが示唆される。出雲国風土記に「伊農波夜(犬は速い)」という言葉がある。また駒ヶ根の民間伝承である早太郎とは「疾風」のことと考えられ、犬神とは風神のことでもあると考えられる。

奈良県の広瀬大社では風神であり、かつ農耕や水神に関する神として、櫛玉命を祀っていると思われる。『伊勢国風土記』逸文では天櫛玉命のことを伊勢津彦としている。この神は伊勢を去り、信濃国に鎮座したとされている。狗天伯社の祭神を水神であり、風神でもあるとすれば速飄神といえると考える。伊勢津彦のこととしても良いのではないだろうか。また、この神は出早雄命のことでもあると考える。

名前に「伯」がつくのであれば、白犬とも思われる。風間神社志那都比古神と対になる風神ではないだろうか。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. 歴史散策マップ、栗田町内会(最終閲覧日:25-01-22)