=== 日本での分布と呼称 ===
[[日本]]で日常的に見られるカラス属のカラスは、[[留鳥]]の[[ハシブトガラス]]と[[ハシボソガラス]]の2種である。日常語ではこれらの全身が黒いカラスを通常は区別することはない。日本で日常的に見られるカラス属のカラスは、留鳥のハシブトガラスとハシボソガラスの2種である。日常語ではこれらの全身が黒いカラスを通常は区別することはない。
[[渡り鳥]]では、[[北海道]]に[[ワタリガラス]]、[[九州]]に[[ミヤマガラス]]と[[コクマルガラス]]が冬鳥として飛来する。[[迷鳥]]の[[ニシコクマルガラス]]と[[イエガラス]]を含めると、計7種が記録されている。渡り鳥では、北海道にワタリガラス、九州にミヤマガラスとコクマルガラスが冬鳥として飛来する。迷鳥のニシコクマルガラスとイエガラスを含めると、計7種が記録されている。
カラス属以外では、[[ホシガラス]]が山間部に生息する。カラス属以外では、ホシガラスが山間部に生息する。
== 生態 ==
ハシブトガラスの場合、翼長は32–39cm。
ある程度の社会性を持っており、協力したり、鳴き声による意思の疎通を行ったりしている。遊戯行動([[電線]]にぶら下がる、[[滑り台]]で滑る、雪の斜面を仰向けで滑り降りるなど)をとることも観察されているある程度の社会性を持っており、協力したり、鳴き声による意思の疎通を行ったりしている。遊戯行動(電線にぶら下がる、滑り台で滑る、雪の斜面を仰向けで滑り降りるなど)をとることも観察されている<ref>{{Cite book|和書 |author=, 唐沢孝一|authorlink=唐沢孝一 | title=, カラスはどれほど賢いか ― 都市鳥の適応戦略 |publisher=[[, 中央公論新社]] |series=[[, 中公文庫]] |date=, 2003 |pages=191, pages191-206 }}</ref>。[[4色型色覚]]で色を識別でき、人間と同じ[[RGB]]に加えて[[紫外線]]も識別できる。人間の個体を区別して認識する。「[[#知能]]」で詳述する。{{中央|<gallery>画像:Corvus_corax_(Pcb21).jpg|ワタリガラスの上半身画像:トマッテルカラス.jpg|飛び立とうとするハシブトガラス画像:トンデルカラス.jpg|ハシブトガラスの飛翔</gallery>}}。4色型色覚で色を識別でき、人間と同じRGBに加えて紫外線も識別できる。人間の個体を区別して認識する。
=== 食性 ===
=== 繁殖・営巣 ===
[[ファイル:カラスの巣ハンガー入り20081217.JPG|thumb|right|200px|針金ハンガー入りの巣]]
繁殖期は春から夏で、[[一夫一妻制]]で協力して子育てを行う。抱卵期間は20日前後、巣立ちまでの期間は30〜40日程度。産卵数は2〜5(ハシブトガラス)ないし3〜5(ハシボソガラス)程度である。