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78 バイト除去 、 2022年11月14日 (月) 00:40
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現在、「悪い物」「恐ろしい物」の代名詞として使われることの多い「鬼」という語であるが、例えば、鳥取県伯耆町(旧・日野郡溝口町)では、村を守った「強い物」として鬼を崇めていたり、青森県の岩木山では鬼の善行に感謝して、神社の「神」として鬼を祀っているなど、これらのほかにも日本の各地には鬼を善的に捉え、また、畏敬の念で見ている例が少なくない。節分の豆まきに見られるように、鬼が厄災をもたらすとする信仰も根強いが、まったく逆に、鬼が悪霊を追い払い、人に幸福をもたらしてくれる存在と考えている例も少なからず見られる<ref name="日本大百科全書">小学館『日本大百科全書』鬼の項目(渡辺昭五 記名の版)。</ref>。
一方、[[中世]]の[[能楽]]の世界では、鬼を人の[[怨霊]]と化したものか、[[地獄]]のものとする例が多い。昔話の中の鬼は、一種の[[英雄]][[物語|譚]]のなかで定型的に懲らしめられる悪者の役を負わされていることが多い。鬼が悪者であったとする現代の鬼の一般的イメージは、ここから広まった部分が大きいともいわれる一方、中世の能楽の世界では、鬼を人の怨霊と化したものか、地獄のものとする例が多い。昔話の中の鬼は、一種の英雄譚のなかで定型的に懲らしめられる悪者の役を負わされていることが多い。鬼が悪者であったとする現代の鬼の一般的イメージは、ここから広まった部分が大きいともいわれる<ref name="日本大百科全書"/>。
以上、日本の鬼は「悪」から「善」や「神」まで多様な現れ方をしており、特定のイメージで語ることは困難である。単純に悪者とはできない。ただ、「怖ろし気」「力強く」「超人的」のイメージは多くの鬼に共通しているようである。
また、鬼は端的にいえば、想像上の鬼と、他方、鬼や鬼の子孫とみなされ、あるいは、自称した実在の人達の存在があったといわれる。ただ、実際に鬼として語られていたものはこの両者のイメージが混じり合ったものが少なくなかったというのが、[[民俗学]]における通説である。また、鬼は端的にいえば、想像上の鬼と、他方、鬼や鬼の子孫とみなされ、あるいは、自称した実在の人達の存在があったといわれる。ただ、実際に鬼として語られていたものはこの両者のイメージが混じり合ったものが少なくなかったというのが、民俗学における通説である。
== 鬼の苦手なもの==鬼には苦手なものがあると言われている。臭いのきついもの、尖ったもの、[[イワシ]]を焼くときに発生する大量の煙と臭気などを、鬼は嫌うとされている。鬼はまた、鬼には苦手なものがあると言われている。臭いのきついもの、尖ったもの、イワシを焼くときに発生する大量の煙と臭気などを、鬼は嫌うとされている。鬼はまた、[[ヒイラギ]]の葉のトゲによって目を刺されることを恐れる。そこで[[節分]]には、季節の境目から入り込んでこようとする鬼を、玄関先に飾ったヒイラギとイワシで撃退する風習があり、この魔除けの風習を、[[柊鰯]](ひいらぎいわし)という<ref>{{Cite book|title=本当は怖い日本のしきたり オーディオブック|url=, http://worldcat.org/oclc/1108314699|publisher=, Pan roringu (Hatsubai)|date=[, 2019]|, isbn=:978-4-7759-8631-8|, oclc=:1108314699|last=, 火田, 博文}}</ref>。
== 諸説 ==

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