「ばら」の名は和語で、「いばら」の転訛したもの<ref group="注">語頭母音の脱落による。「いだく → 抱く」「いづ(る) → 出る」「いまだ → まだ」などと同様の変化。</ref>。漢語「薔薇」の字をあてるのが通常だが、この語はまた音読みで「そうび」「しょうび」とも読む。漢語には「玫瑰」(まいかい)や「月季」(げっき)の異称もある(なお、「玫瑰」は中国語においてはハマナスを指す)。
ヨーロッパでは[[ラテン語]]の {{la|rosa}} に由来する名で呼ぶ言語が多く、また同じ語が別義として「[[薔薇色]]」として「[[ピンク色]]」の意味をもつことが多い。ヨーロッパではラテン語のrosaに由来する名で呼ぶ言語が多く、また同じ語が別義として「薔薇色」として「ピンク色」の意味をもつことが多い。
[[6月]]の[[誕生花]]である。季語は夏(「冬薔薇」「ふゆそうび」となると冬の[[季語]]になる)。6月の誕生花である。季語は夏(「冬薔薇」「ふゆそうび」となると冬の季語になる)。[[花言葉]]は「愛情」であるが、色、状態、本数、組合せによって変化する。花言葉は「愛情」であるが、色、状態、本数、組合せによって変化する。
== 分類 ==
{{See also|バラ属}}
バラの分類方法は定まったものがなく、以下に示すのは一例である。
また、バラにはしばしば略式記号が用いられるため、それもともに記述する。
==== 原種 ====
===== 原産地別の原種 =====
[[ファイル:Wild rose flower.jpg|thumb|ロサ・カニナ]]
[[ファイル:Flower of Rosa glauca 01.jpg|thumb|ロサ・グラウカ]]
主なもののみ。
*ヨーロッパの原種
**ロサ・アルバ(''Rosa alba'')
**[[イヌバラ|ロサ・カニナ]](ロサ・カニナ(''Rosa canina'')
**ロサ・ガリカ(''Rosa gallica'')
**ロサ・キナモメナ(''Rosa cinnamomea'')
**ロサ・ウィクライアナ(''Rosa wichuraiana'')
*中近東の原種
**[[ロサ・フェティダ]](ロサ・フェティダ(''Rosa foetida'')
**ロサ・フェティダ・ビコロール(''Rosa foetida bicolor'')
**ロサ・フェティダ・ペルシアナ(''Rosa foetida persiana'')
**ロサ・ダマスケナ(''Rosa damascena'')
*中国の原種
**[[ロサ・キネンシス|コウシンバラ]](コウシンバラ(''Rosa chinensis'')
***グリーンローズ var. Viridiflora - [[花弁]]・[[雄蕊]]・[[雌蕊]]が葉に変化した[[品種]]、花期は長いが[[種子]]と[[花粉]]が出来ない。
**ナニワイバラ(''Rosa laevigata'')