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ノルニルに関する古ノルド語の出典元が多数残っている。ほとんどの重要な出典は、『散文エッダ』(スノッリのエッダ)と『詩のエッダ』である。前者が古い詩に加えて12世紀から13世紀にかけての族長であり学者であるスノッリ・ストゥルルソンによって改作された物語、説明、解説を含んでいる一方で、後者はノルニルが頻繁に引き合いに出される古い詩を含んでいる。
 
=== 散文エッダ ===
スノッリ・ストゥルルソンの『散文エッダ』の一部は『[[ギュルヴィたぶらかし]]』と呼ばれているが、その中で[[スウェーデン]]の王[[ギュルヴィ]]が自分を{{仮リンク|ガングレリ|en|Gangleri}}と名乗って[[ヴァルハラ]]を訪ねる。そこで彼は、3人の男の姿をとった[[オーディン]]から、[[北欧神話]]についての教養を得る。3人の男は、3柱の主要なノルニルがいること、しかしさらに、[[アース神族]]、[[エルフ]]、[[ドワーフ|小人]]といった、それ以外のさまざまな血統の者がいることを、ギュルヴィに説明する。
 
::「泉のそばの[[ユグドラシル|トネリコ]]の下に、館が建っていて、それは美しいものだ。そして、その館から、次のように呼ばれる3人の乙女が出て来る。それがウルズ、ヴェルザンディ、スクルド。これらの乙女が人間の人生の終わりを決める。我々は彼女たちをノルニルと呼ぶ。しかし、多くのノルニルがいる。生まれた子供それぞれのところへ、その人生を定めるために来る人々である。彼らは神の血統であるが、第2の種族は[[エルフ|妖精]]族であり、そして第3は[[ドワーフ|小人]]族である。ここに言われているように。
 
:::大部分の出自はばらばらだ、
:::[[ファフニール|私]]は、ノルニルはそうなのだと言おう――
:::彼らが共通の一族であると主張しないことを。
:::何人かはアース神族であり、
:::何人かは妖精族であり、
:::何人かは{{仮リンク|ドヴァリン|en|Dvalinn}}の娘である。」
 
::その時、ガングレリが言った。「もしノルニルが人間の運命を左右するならば、その時、彼女たちは非常にむらのある振り分けをします。何人かには楽しくて豪華な人生があるが、他の人々にはほとんど財産や名声がありません。何人かには長い人生があって、他の人々には短い人生があります。」ハールは言った。「高潔な血統の良いノルニルは、楽しい人生を定める。しかし、凶悪な運命によって苦しめられるそうした人々は、凶悪なノルニルによって支配されている。」<ref name="Gylfi">[[:en:Norn]]の[[:en:Special:PermaLink/182013084|2008-01-04 01:38 UTC の版]]に掲載された[http://www.sacred-texts.com/neu/pre/pre04.htm ''Gylfaginning''] ([[:en:Arthur Gilchrist Brodeur|Arthur Gilchrist Brodeur]]による英訳、1916年、Sacred Textsより)の翻訳。</ref>
 
3柱の主要なノルンたちが、[[ウルズの泉]]から水を汲み、ユグドラシルに水をやる。
 
::さらに言おう、ウルズの泉のそばにこれらのノルニルが住んでおり、毎日、泉の水を汲み、泉の周りにある土とともに、いつまでもその枝を衰えさせも腐敗もさせないためにトネリコの上にそれを撒く。その水がとても神聖であるため、すべてのものが泉に入ることで卵殻の内側にある膜と同じぐらいに白くなる、――ここに言われているように。
[[ファイル:Faroe stamp 431 The Norns and the Tree.jpg|thumb|220px|……「最も年下のノルン、スクルドと呼ばれる彼女が戦いを裁決する」……。[[フェロー諸島]]で2003年に発行された[[郵便切手]]に{{仮リンク|アンカー・エリ・ペーターセン|en|Anker Eli Petersen}}によって描かれたノルニル。]]
:::私は、知っている
:::[[ユグドラシル]]と呼ばれている[[トネリコ]]が立っているのを。
:::雪のような白い土を
:::振りかけられる高い樹だ。
:::それから露が生じ、
:::谷間に降る――
:::それは、いつも緑のままで立っている
:::ウルズの泉の上に。
::そこから大地の上へ降るその露は、人間によって[[蜂蜜]]<!--原文 honey-dew -->と呼ばれ、それが[[ミツバチ|蜜蜂]]を育てるのだ。また2羽の鳥がウルズの泉で養われている。それらは白鳥と呼ばれ、そしてそれらの鳥からそう呼ばれる鳥の血統が生じたのだ。」<ref name="Gylfi"/>
スノッリは、最も若いノルンのスクルドが、また実質的には[[ワルキューレ]]であること、殺害された者から戦士を選り抜くことに参加することを読者に知らせる。
::これらは、[[ワルキューレ]]と呼ばれ、彼女らを[[オーディン]]はあらゆる戦場に送る、そして彼女らは男たちの最期を決め、また勝利を与える。{{仮リンク|グズ|en|Gunnr}}(Gudr)と[[ロタ (北欧神話)|ロタ]]、そして運命の女神の末っ子のスクルドが、虐殺するものを手にとり、戦いの帰結を決定するために進む<ref name="Gylfi"/>。
=== 詩のエッダ ===

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