和名'''ヨシ'''の由来は、もともと本来の呼び名は'''アシ'''であったが、「悪し」に通じるため、「ヨシ」と言い換えられたものである<ref>近田文弘監修 亀田龍吉・有沢重雄著, 2010, p238</ref><ref>藤井義晴, 2019, p145</ref>。日本の在来植物で、『日本書紀』に著れる日本の別名「豊葦原千五百秋瑞穂国」とあるように<ref>藤井義晴, 2019, p145</ref>、およそ平安時代までは「アシ」と呼ばれていたようである。『更級日記』においても関東平野の光景を「武蔵野の名花と聞くムラサキも咲いておらず、アシやオギが馬上の人が隠れるほどに生い茂っている」と書かれている。
[[8世紀]]、日本で[[律令制]]が布かれて全国に及び、[[人名]]や[[土地]]の[[名前]]に[[縁起]]のよい[[漢字]]2字を用いる[[好字]]が一般化した。「アシ」についても「悪し」を想起させ縁起が悪いとし、「悪し」の反対の意味の「良し」に変え、「葦原」が「吉原」になるなどし、「ヨシ」となった。このような経緯のため「アシ」「ヨシ」の呼び方の違いは地域により変わるのではなく、新旧の違いでしか無い。現在も標準的な[[和名]]としては、ヨシが用いられる。これらの名はよく似た姿のイネ科にも流用され、[[クサヨシ]]、[[アイアシ]]など和名にも使われている。8世紀、日本で律令制が布かれて全国に及び、人名や土地の名前に縁起のよい漢字2字を用いる好字が一般化した。「アシ」についても「悪し」を想起させ縁起が悪いとし、「悪し」の反対の意味の「良し」に変え、「葦原」が「吉原」になるなどし、「ヨシ」となった。このような経緯のため「アシ」「ヨシ」の呼び方の違いは地域により変わるのではなく、新旧の違いでしか無い。現在も標準的な和名としては、ヨシが用いられる。これらの名はよく似た姿のイネ科にも流用され、クサヨシ、アイアシなど和名にも使われている。
[[関西地方]]では、お金を意味する「お足」に通じるため、「アシ」の名前が残されている{{sfn|関西地方では、お金を意味する「お足」に通じるため、「アシ」の名前が残されている<ref>藤井義晴|, 2019|p=145}}, p145</ref>。
== 特徴 ==