肉塊、'''瓢箪'''、水棲生物が産まれてくるパターンが見られる。中国雲南省の彝族では、兄妹の交会の結果手も足もない肉塊が産まれ、それを二人で'''切り刻んで山の上から撒いたら'''、その肉塊の破片の一つ一つが人間となった<ref>曽我部一行, 2007, 兄妹始祖神話再考 --生まれ出ずるものを中心として--, 常民文化, 30, pages1-31, 成城大学大学院 文学研究科 日本常民文化専攻, https://seijo.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=959&file_id=18&file_no=1, PDF, 2016-10-23</ref>。
宮古諸島[[多良間島]]のウナゼーウガンに伝わる伝承では、大昔に大津波によって人が絶え、生き残ったウナゼー兄妹が仕方なく夫婦になった。最初に産まれた子は[[シャコガイ]]だったが、やがて人間の子を産み、それから子孫が栄えた宮古諸島多良間島のウナゼーウガンに伝わる伝承では、大昔に大津波によって人が絶え、生き残ったウナゼー兄妹が仕方なく夫婦になった。最初に産まれた子はシャコガイだったが、やがて人間の子を産み、それから子孫が栄えた<ref>湧上元雄『沖縄民俗文化論―祭祀・信仰・御岳』[[榕樹書林]]、2000年 湧上元雄『沖縄民俗文化論―祭祀・信仰・御岳』榕樹書林、2000年 447ページ</ref>。
台湾の[[アミ族]]に伝わる神話では、洪水の後に生き残った兄妹が交会した結果、魚類と蟹の先祖のような生き物が産まれ、それを海に捨てた後で、月に伺いを立てたところ、二人の間に蓆を挟み、穴を穿って交わることを示され、それに従ったところ、普通の子供が産まれた。台湾のアミ族に伝わる神話では、洪水の後に生き残った兄妹が交会した結果、魚類と蟹の先祖のような生き物が産まれ、それを海に捨てた後で、'''月'''に伺いを立てたところ、二人の間に蓆を挟み、穴を穿って交わることを示され、それに従ったところ、普通の子供が産まれた。
== 参考文献 ==
* Wikipedia:[[丸山顕徳]]『口承神話伝説の諸相』[[勉誠出版]https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%AA%E6%B0%B4%E5%9E%8B%E5%85%84%E5%A6%B9%E5%A7%8B%E7%A5%96%E7%A5%9E%E8%A9%B1 洪水型兄妹始祖神話]、2012年(最終閲覧日:22-10-11)** 丸山顕徳『口承神話伝説の諸相』勉誠出版、2012年
* [[谷川健一]]『沖縄学の課題 叢書わが沖縄 第5巻』[[木耳社]]、1972年
* [[吉田敦彦]]『神話と近親相姦』[[青土社]]、1997年