盤古は天地開闢により誕生したとされるが、各神話では天地開闢そのものがいかにして行われたについては明確な記載がない。日本神話では[[伊邪那美命]]・[[伊邪那岐命]]による国産みの後にさまざまな神々が生まれているが、盤古神話では彼が特に国造りをしたという記述はない。ただし、盤古の左目が太陽に、右目が月に、吐息や声が風雨や雷霆になったという要素は、『古事記』や『日本書紀』において、伊邪那岐が左目を洗った時に[[天照大御神]](太陽)が、右目を洗った時に[[月読命]](月)が、鼻を洗った時に[[須佐之男命]](雷)が生まれたと語られていることと共通性が見られ、盤古のような世界巨人型神話の痕跡であると見る向きもある。
=== 盤古と牛について・私的考察 ===
チベット語族の伝承には、牛を殺して世界を作った、という盤古神話に類似した話がある<ref>[https://eastasian.livedoor.blog/archives/1946161.html 牛(1) 創世神牛]、神話伝説その他、eastasian、00-03-01(最終閲覧日:22-10-11)</ref>。また、重慶市には「盤牛王」という地名があるようなので、かつては盤古は牛である、という伝承が牛神信仰の強い中国南部にはあったのかもしれない、と思う。盤牛王の世界創世神話はそこから日本に伝播したのであろう。牛神であれば、[[炎帝神農|炎帝]]や[[蚩尤]]との関連姓も示唆される。北欧神話では盤古に相当する巨人[[ユミル]]を倒したのはオーディンとされる。
== 日本の文献での盤古(盤牛王) ==
* [http://abc0120.net/words/abc2007071401.html 考古学用語、太陽神石刻](最終閲覧日:22-08-18)
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%9B%BD%E7%9B%B8%E4%BC%9D%E9%99%B0%E9%99%BD%E8%BC%A8%E8%BD%84%E7%B0%A0%E7%B0%8B%E5%86%85%E4%BC%9D%E9%87%91%E7%83%8F%E7%8E%89%E5%85%8E%E9%9B%86 三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集](最終閲覧日:22-10-04)
* [https://eastasian.livedoor.blog/archives/1946161.html 牛(1) 創世神牛]、神話伝説その他、eastasian、00-03-01(最終閲覧日:22-10-11)
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