====娘(人間)⇒脇息====
最初に父鬼がやってきたとき、天稚彦によって娘は脇息に変えられ、そのまま[[肘掛け]]として使用される。その様子は原文で以下のように記されている。最初に父鬼がやってきたとき、天稚彦によって娘は脇息に変えられ、そのまま肘掛けとして使用される。その様子は原文で以下のように記されている。
{{quotation|<blockquote>'''女をば脇息になして打ちかゝりぬ。まことに眼もあてられぬ気色なり'''}}</blockquote>
この部分の現代語訳としては以下のように2通りの解釈ができる。
度々やってくる父鬼の目を誤魔化すために、娘は扇子に変えられた。さらに枕にも変えられた。
{{quotation|<blockquote>'''その後も度々来りけれども、扇、枕などにしなしつゝ、まぎらはしてありふるに'''}}</blockquote>
「扇、枕'''など'''」とある通り、娘は他にも様々な物に変えられたことが伺える。
<!--{{quotation|<blockquote>'''ひるねをしたりければ、身隠さで、みえぬ。'''}}</blockquote>
天稚彦は昼寝をしていて娘を隠すことができなかった。つまり天稚彦が眠っている間、娘は人間の姿に戻っていたということである。