【現代語訳】<blockquote>一説によれば「二神(タケミカヅチとフツヌシ)は、ついに邪神や草木・石の類を誅伐し、皆すでに平定した。唯一従わぬ者は、星の神・カガセオのみとなった。<br>そこで倭文神・タケハヅチを派遣し、服従させた。そして、二神は天に登っていかれた。倭文神、これをシトリガミと読む。」</blockquote>
本文(上述)では、経津主神(ふつぬしのかみ)・武甕槌命(たけみかづちのみこと)は不順(まつろ)わぬ鬼神等をことごとく平定し、草木や石までも平らげたが、星の神の香香背男だけは服従しなかった<ref>東実, 2000, p56-57</ref>。そこで倭文神(しとりがみ)・建葉槌命(たけはづちのみこと)を遣わし懐柔したとしている<ref>坂本・家永・井上・大野, 1994, p120</ref><ref>植松, 1920, p(コマ117-118), p87-88。88</ref>。
=== 『日本書紀』巻第二 神代下 第九段一書(二) ===